魅力はヒロインの可愛さだけじゃない! 男性こそ乙女向けアニメを見るべき理由
2017年4月20日 21:25
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
乙女向けアニメというと、「糖度の高い恋愛シーンや口説き文句」「女性の理想を体現化したような完璧なイケメン」「平凡男子がいない、超絶美形の多人数コンテンツ」というイメージが、男性にとって強いのではないでしょうか。
■敬遠してしまうのは勿体ない! 乙女ゲームや少女漫画未経験の男性も楽しめる
確かに乙女向けアニメでは、その名の通り乙女ゲームなど頻繁にプレイする人向けのコンテンツとして展開されることが多く、乙女ゲームからアニメ化になった作品は女性からの支持で人気に火がつきやすい特徴があります。
当然男性より女性の方が視聴する割合としては高くなっているのですが、だからといって男性諸君が見る選択肢から乙女向けアニメを外してしまうのは、実はとても勿体ないことなのです!
せっかくの良作を視聴ターゲットではないからと敬遠するのは、食わず嫌いをしているのと一緒かもしれません。
それでは男性が乙女向けアニメを見るべきメリットはどこにあるのか、その理由を探っていきましょう。
■男性向けアニメでは絶滅の危機でも乙女向けなら大和撫子ヒロインがいっぱい!
まず1つ目は、ヒロインが可愛いということ。乙女向けタイトルのヒロインのビジュアルをあまり知らないという人は、各作品の公式サイトのキャラクターページを覗いてみるのがおすすめです。
もちろん女性向けアニメのヒロインだけでなく、男性向けアニメのヒロインだって可愛いこと間違いなしなのですが、ラノベなど流行コンテンツの影響もあり、好きな人の前では素直になれないツンデレヒロインや、時に男性主人公を尻に敷くような気の強い性格のヒロインが一気に増えました。
最近ではヒロインのキャラクター像が全体的に似通ってきているので、ツンデレタイプや気が強すぎるヒロインは好きだけど俺のドストライクじゃないんだよな…と、内心思っている男性もいるのではないでしょうか。
一方、乙女向けアニメのヒロインは、女性視聴者が自己投影しやすいように、個性を主張しすぎない古き良き大和撫子タイプが主流で、男性の好みの女性像に実際は近いのかもしれませんね。
ツンデレより大和撫子タイプが好きなら、乙女向けアニメをより楽しめるポイントになるでしょう。
■お手本を見つけて女性との接し方のヒントをもらおう!
そして、男性が乙女向けアニメを見るメリットその2は、女性との接し方のヒントがたくさんあるということ。
乙女向けアニメは、恋に奥手、草食男子傾向にある男性のお手本となるようなキャラクターが大勢います。もちろんリアルと二次元は違うという主張は認めますが、女性へのさりげない声のかけ方や気遣い方などは常日頃同性ばかりとつるんでいる今時の男性にとって新鮮に映るのではないでしょうか。
完璧にコピーはできなくても、ちょっとしたヒントをもらうだけでも女性からの好感度は上がるはずです。
■これなら男性も楽しめる! 最近はいい意味で乙女向けらしくないスタイルが人気
最後にメリット3つ目は、心理描写メインの青春ストーリーに熱くなれて、純粋な作品の良さを味わえるということです。
最近の女性をターゲットにしたアニメは、恋愛よりも青春、友情アニメとして進む場合がほとんどです。そのため乙女ゲームをプレイしたり少女漫画を読んだことがない男性も見やすい作りになっています。
また、ヒロインにイケメンたちが群がるシーンは多少あったとしても、乙女向けとはこうあるものという従来のイメージを逆手にとったコミカルな演出がされているので、男性が敬遠してしまう100パーセント乙女チックな展開はむしろ少なくなっています。女性視聴者の趣向が多様化してきた最近ならではでしょう。
■初めての乙女向けアニメに! おすすめ3タイトル
女性向けと紹介されていても、実際見てみたら男性も「面白かった!」と思える作品は多くあります。
それでは実際に視聴するならどのタイトルから手をつければいいのか、乙女向けという括りで検索したらとても多いので迷ってしまうのではないでしょうか。
それでは、初めての乙女向けアニメにおすすめな3作品をピックアップしてみました!
恋とバッドエンドは隣り合わせ!? サスペンスラブが新感覚「AMNESIA」
元いた世界からはぐれてしまった記憶喪失のヒロインの前に、彼女のことを知るという四人の男性がループした先で次々に現れます。どの世界に自分が存在していたのか過去を取り戻そうと、記憶をなくしたことを隠しながら探っていきます。
記憶が戻らないと死んでしまう、またヒロインのまわりには彼女へ危害を加えようとする人たちもいて、絶体絶命なバッドエンドもありなストーリー。サスペンス色が強く、男性も見やすい乙女向けの定番です。
聖母のようなヒロインが魅力的な「マジきゅんっ!ルネッサンス」
魔法芸術と呼ばれる才能が集う高校で、星フェス実行委員会のメンバーとして孤軍奮闘するヒロイン小花。
そんな彼女の魔法芸術は、花を生けるということ。しかし魔法芸術で圧倒的なキラキラを出していた亡き母のようにはいかず、まわりからどんどんプレッシャーをかけられてしまいます。
けれど努力し続けて、小花は自分だけのキラキラを出せるようになり、聖母のような優しさで、同じ委員会のメンバーたちをあたたかく救済していきます。
素直で可憐なヒロインに、思わずキュンキュンしてしまうのではないでしょうか。
ヒロインだからって守られるだけじゃない! メンタルの強さはトップクラス「Dance with Devils」
禁断のグリモワールの持ち主であることが知られてしまったため、悪魔や吸血鬼から狙われるようになったリツカ。今まで知らなかった自身の秘密が次々に明らかになっていきます。行方不明になってしまった母親は今どこにいるのか、そして仲がよくいつでもリツカの無事を祈ってくれていた美人な友人アズナとのまさかの結末。
数多の困難があってもけして逃げ出さず、立ち向かっていくリツカのメンタルは、女性も男性も見習いたいと思うほど勇敢なヒロイン。乙女ものだからといって、男性に守られる時代はもう古いのかもしれません。これからは、男性を守っていくくらい逞しいヒロインの時代なのでしょう。
■なんか変な言い方だけど、男性にこそ乙女向けアニメを見てほしい!
乙女向けアニメといっても、従来のように純粋な恋愛ストーリーだけを扱った作品は少なくなっています。
現在では青春、友情、コメディなどをキーワードにしたタイトルが増えており、ヒロイン目当ての男性も物語自体を楽しめるようになってきています。
乙女向けアニメは、女性をターゲットにしているからこそ、男性が見て参考になるキャラクターが豊富。今まで気づかなかった新たな発見があるのではないでしょうか。
女性との距離感がつかめないと悩んでいる男性に、「AMNESIA」「マジきゅんっ!ルネッサンス」「Dance with Devils」をはじめとした乙女向けアニメはいいお手本になるかもしれませんね。
(あにぶ編集部/あにぶ編集部)