大学システムにアクセスし講義情報など取得のスマホアプリに大学が抗議

2017年4月20日 21:43

 自動的に時間割を作成したり、休講などの講義に関する情報を通知できる機能を持つ大学生向けのスマートフォンアプリ「Orario」について、各大学が学生に対し利用自粛などを求めているという(ITmedia)。

 このアプリは大学が学生に対して発行したID/パスワードなどのアカウント情報を使用して大学のシステムにアクセスし情報を取得するという。こういったアカウント情報をサードパーティが利用することに対し、一部の大学が個人情報流出といった問題が発生する可能性があるとして注意や利用停止を求める注意喚起を行っている(J-CASTニュース)。

 いっぽう同アプリの提供元であるOrario社は、アクセスに使用するアカウント情報はスマートフォン側にしか保存されず、Orarioのサーバーには記録されないと説明している(同社のプレスリリース)。こういったアプリは大学が提供するシステムよりも便利な機能を提供しているとして利用を擁護する声もあるが、一方で京都大学の安岡孝一教授は『「Orarioガラミで取得した単位は取り消す場合がある」』としている。同アプリによる京都大学のシステムへのアクセスパターンなどを見る限り同アプリは信用できないと見ているようだ。また、第三者へのデータ提供についても懸念を示している

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