ホンダ、新型SUV「CR-V HYBRID」を上海モーターショーで世界初公開
2017年4月20日 11:57
ホンダは、中国・上海で開催されている「2017年上海モーターショー(第17回上海国際自動車工業展覧会、プレスデーは4月19日〜20日、一般公開日が4月21日〜28日)」において、新しいSUV「ホンダCR-V HYBRID(HV/ハイブリッド)」を世界初公開した。CR-Vは、ホンダにとってもっとも歴史と伝統のあるSUV、世界最大の自動車市場にハイブリッド車を投入する。
ホンダCR-Vハイブリッドは、2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID(スポーツハイブリッド)i-MMD」を搭載し、力強い走行性能と優れた環境性能を両立したモデル。先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」をはじめ、充実した装備を採用し、中国で2017年後半の発売を予定しているSUVだ。販売は東風本田汽車有限公司(東風ホンダ)が行なう。
スポーツハイブリッド「i-MMD」は、アコード・ハイブリッドなどに搭載するシステムと同じ。発電用モーターと走行用モーター、ハイブリッド専用エンジンを備える2モーターハイブリッドシステムだ。i-MMDは、「インテリジェントマルチモードドライブ」の意味で、EVドライブモード、ハイブリッドドライブモード、エンジンドライブモードと呼ぶ3つの走行モードがある。
EVドライブモードでは、文字どおりバッテリーの電気を走行用モーターに送り、タイヤを駆動する。ハイブリッドドライブモードは、バッテリーの電気だけでは足りないときにエンジンを使うが、このときエンジンの力を直接タイヤに伝えるのではなく、エンジンは発電用モーターを回して発電し、その電気で走行用モーターを動かしタイヤを駆動する。
エンジン出力を直接タイヤ駆動に使うことも可能で、これがエンジンドライブモード。普通のクルマのトップギア相当で、高速クルージングが楽しめる。
ホンダは、この新型CR-V ハイブリッドをはじめ、今後も電動化に向けた商品の投入を中国で加速させ、2018年には中国専用モデルとなる新型電気自動車の発売も予定している。
また、今回のショーのホンダブースでは、人工知能(AI)を搭載したEVコミューターのコンセプトカー「Honda NeuV(ニューヴィー)」を中国で初めて公開しているほか、2017年後半に発売を予定している1.5リッターターボエンジンを搭載した「CR-V」や、3月に発売した大型SUV「UR-V」、1.5リッターターボエンジン搭載の「アヴァンシア240ターボ」などを出展している。
本田技研の代表取締役社長兼執行役員の八郷隆弘氏は、「ホンダは、2030年をめどに四輪車のグローバル販売台数の3分の2を電動車両に置き換えることを目指し、電動化技術の開発をさらにスピーディに進めていく。ダイナミックに変化する中国市場では、グローバルと中国の開発力を最大限に活用し、電動化や知能化といった新技術を積極的に導入する」とコメントした。(編集担当:吉田恒)