安倍首相、熊本の陸自健軍駐屯地で訓示

2017年4月16日 22:57

 熊本県熊本市にある陸上自衛隊健軍(けんぐん)駐屯地を14日訪ねた安倍晋三総理は隊員らに熊本地震に際しての任務遂行に謝意を示したうえで「諸君が向き合うのは大規模災害の脅威だけではない」とし「北朝鮮による核・ミサイル開発は深刻さを増し、南西方面では外国軍機による領空接近も増加している。テロの脅威は世界に拡散し多様化している。こうした現実から目を背けることはできない。日本を取り巻く安全保障環境は厳しさを増している」と訓示した。

 安倍総理は「今や諸君の日々の活動の全てが我が国の揺るぎない意思と能力を周辺諸国始め世界に示すものであり、抑止力として大きな力となっている」とするとともに「我が国防衛上、戦略的に極めて重要な南西地域、島嶼地域を担任する諸君の役割は一層重要性を増している。諸君の活躍に最高指揮官として大いに期待している」と述べた。

 また「いかなる事態にあっても、国民の生命と財産、我が国の領土・領海・領空は断固として守り抜く。そして、世界の平和と安定に寄与する。それが、諸君に与えられた責務だ」と強調した。(編集担当:森高龍二)

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