PC出荷台数、2017年第1四半期はGartnerが減少、IDCは増加と推計
2017年4月16日 07:03
GartnerとIDCが2017年第1四半期のPC出荷台数の推計値を発表しているが、Gartnerは前年比2.4%減、IDCは0.6%増となっている(Gartnerのプレスリリース、IDCのプレスリリース、DIGITIMESの記事、On MSFTの記事、The Vergeの記事)。 Gartnerのデータでは第1四半期のPC出荷台数は6,218万台。2007年以来初めて6,300万台を割る四半期になったとのこと。ベンダー別の順位は1位がLenovo(1,238万台)、2位がHP(1,212万台)で、以下Dell(935万台)、Asus(455万台)、Apple(421万台)、Acer(419万台)が続く。 IDCのデータでは第1四半期のPC出荷台数は6,033万台。前年比の増分は0.6%と小さいものの、2012年第1四半期以来初の増加だという。ベンダー別の順位は1位がHP(1,314万台)、2位がLenovo(1,232万台)でGartnerとは1位と2位が入れ替わっている。3位のDell(957万台)は同順位だが、4位がApple(420万台)、5位はAcer(412万台)であり、Gartnerで4位のAsusはランキング外の6位以下となっている。 IDCによれば、日本では健全なマクロ経済とPC入れ替え時期の到来により、特にビジネス市場で出荷台数が復調しており、2014年第2四半期以来の前年比増になったとのこと。 両者のデータの違いは、集計対象が異なるためのようだ。GartnerのデータではデスクトップPCとノートPCに加え、Microsoft Surfaceのようなプレミアム価格帯のウルトラモバイルPCを含む一方で、ChromebookとiPadは除外されている。IDCのデータでは、デスクトップPCとノートPC、ワークステーションが対象となっており、デタッチャブルを含むタブレットやx86サーバーを除外している。 The Vergeの記事では、GartnerとIDCの差はChromebookによるものだと予想する。IDCではChromebookの具体的な出荷台数に触れてはいないが、米国のビジネス向けPC市場ではChromebookが増加していると述べている。