日本アニメ・マンガのコスプレSNS、世界10言語に対応でリリース
2017年4月15日 21:19
WCSは、日本のアニメやマンガのコスプレに特化したSNSサービス「Cosplayers.Global(コスプレイヤーズグローバル)」をリリースした。10カ国の言語に対応しており、国境を越えて共通の趣味でつながることができる。世界各国に広がる、日本のポップカルチャーファンをオンラインでひとつの場所に集めるプラットフォームとなる。
現時点で対応している言語は、日本語・中国語(簡体字・繁体字)・スペイン語・ポルトガル語・韓国語・タイ語・インドネシア語・ロシア語の10カ国語。作品名やキャラクター名を多言語対応とし、システム内部の設定により、表示言語が異なっても同じものとして認識される。ユーザーが使用する言語で検索をすれば、投稿者の言語を問わず結果を表示する。
コスプレをターゲットとしているため、写真投稿がメインとなる。一般的なSNSと同じく、気に入った投稿にコメントができ、またハートのアイコンをクリックすることで投稿者に気に入ったことを簡単に伝えられる。
写真投稿をメインとしたグローバルなSNSとしては、Instagram(インスタグラム)が挙げられる。しかし、あるテーマの投稿を探したい場合、言語の問題によって検索結果は国が限定される。今回リリースされたSNSでは、日本のアニメなどある程度テーマの範囲が決まっている上、多言語対応によって、ユーザーはストレスなくコスプレの世界に入り込める。
機能としてはランキングがあり、獲得したハートの数などで、人気の投稿を確認できる。投稿写真には、投稿者の国を表す国旗アイコンがあり、グローバルな交流の場であることがリアルに感じられる。設定でお気に入りのキャラクターを登録しておけば、カレンダーにキャラクターの誕生日が表示され、誕生日に合わせてコスプレ画像をアップするなど、ファンならではの使い方が広がる。
今後はコスプレに関するニュースや、オリジナルアニメの情報も発信される予定だ。こちらも多言語対応となり、世界中のコスプレ情報も入手できるようになる。対応言語も2言語追加し、世界中のコスプレイヤーの動向が分かるマップなどのコンテンツも実装する。
WCSは2006年に設立。「世界コスプレサミット」の運営や、オリジナルアニメの企画・制作などを行っている。2016年開催のサミットでは、世界30カ国・地域が参加した。今回のオンライン事業がスタートすることで、オフラインとオンラインが融合した事業展開を強化する。
2016年12月7日に矢野経済研究所発表したところでは、2015年度のコスプレ市場は約435億円という。ハロウィンなどの仮装イベントが身近になり、コスプレが趣味として認知されるようになってきた。コスプレに特化したSNSの登場は、今後の市場の拡大を後押しすることとなりそうだ。(記事:高橋珠実・記事一覧を見る)