NYの視点: 米2月JOLT,依然強い労働市場を示唆
2017年4月12日 07:45
*07:45JST NYの視点: 米2月JOLT,依然強い労働市場を示唆
米労働省が発表した最新2月のJOLT求人件数は574.3万件と、7か月ぶりの大幅な伸びとなった。2月採用は531万件と、1月の542万件から減少。採用率(Hiring rate)は3.6と、1月3.7から低下した。
米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレンFRB議長は労働市場のスラックを判断する上で同指数を重要視。中でも労働者の自信を表明するとして最も重要視している退職者数は308万人と、1月の319万人から減少した。退職率(Quits rate)は2.1%と1月2.2%から低下した。ただ、危機前の水準はまだ保った。
解雇者数は153万人と5か月ぶりの低水準で、解雇率(Layoffs/discharges rate)は1.1%と1月と変わらず。全般的には労働市場が引き続き強い結果を裏付け。求人数が増加、採用率も安定、解雇も減少している。退職率の低下は唯一マイナス要因とされている。
■イエレンFRB議長の雇用たるみダッシュボード(最新)
◎危機前に比べ状態が改善 危機前の水準と比較
2月解雇率(Layoffs/discharges rate):1.1%(1月1.1%) 1.4%
3月失業率(Unemploynent rate):4.5%(2月4.7%) 5%
2月求人率(Job openings rate):3.8 %(1月3.7%) 3%
2月退職率(Quits rate):2.1%(1月2.2%) 2.1%
◎状態が危機前より依然悪い
3月広義の失業率(U-6):8.9%(2月9.2 %) 8.8%
3月長期失業率:38.7% (2月37.8%) 19.1%
3月労働参加率:63.0%(2月63.0%) 66.1%
2月採用率(Hires rate):3.6%(1月3.7%) 3.8%
3月雇用者数(Nonfirm payrolls):+9.8万人(2月+23.8万人) +16.18万人《HT》