ソニー、世界最薄最軽量の新型デジタルペーパー『DPT-RP1』を発売

2017年4月10日 18:28

 ソニーは、前機種『DPT-S1』の後継となる新型のデジタルペーパーで、世界最薄最軽量を実現した『DPT-RP1』を発売する。

【前機種はこちら】ソニー、13.3型の世界最薄・最軽量デジタルペーパー「DPT-S1」を発売

 まず、デジタルペーパーとは何か、どういう機能を持つのか、というところから説明していこう。A4サイズ相当(13.3インチ)で、ノートより軽い程度の重量(約349グラム、A4ノートだとして60枚120ページくらい)のデジタルペーパーに文字などが表示され、紙をめくるような感覚でページを送ったり(1万ファイルの電子文書をPDF形式で保存可能)、付属のペン(充電式アクティブスタイラスペン)で筆記を行うことができる。またWi-Fiで接続してワイヤレスでファイルを共有したり、パソコンとの間で通信を行うこともできる、というデバイスである。

 どういう客層を見込んでいるのかというと、文献や論文などの大きな文書ファイルを扱う大学教員・医師など学者系の人々、多くの書類を処理しなければならない税理士や弁理士など士業の人々の利用が現状では多いという。

 前機種『DPT-S1』と新機種『DPT-RP1』の違いを見てみよう。まず、さらなる軽量化を図ったそうである(といっても、差は9グラムだが)。さらに、紙らしさを追求するために、ページ送りの速度は2倍になっているという。また、書き味についても、様々な工夫によって、よりいっそう本物の紙の書き心地に近づけているとのことである。

 また、こちらは「予定」となっているが、企業や組織などのシステムにデジタルぺーパーを連携させるための『デジタルペーパー連携サーバーソフトウェア』の提供をパートナー企業向けに進めていくという。

 発売日は2017年6月5日。価格はオープンであるが、ソニーによる市場推定価格は、8万円前後。ただし、市場といっても、この商品は業務用なので、家電量販店などで販売されることはない。とはいえ個人でも、ソニーストアを利用すれば入手することはできる。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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