エアバス、A380に乗客を78人多く詰め込める客室の設定を開発
2017年4月9日 21:17
現在世界最大の旅客機となっているエアバスA380だが、さらに78席を追加できる客室の設定をエアバスが開発したそうだ(プレスリリース、Consumeristの記事、Bloombergの記事)。 エアバスがAircraft Interiors Expoで発表した「New Forward Stairs (NFS)」では、1階客室(メインデッキ)と2階客室(アッパーデッキ)を結ぶ機内前方の階段を1番ドア付近から2番ドア付近に移動し、メインデッキ下の乗務員仮眠室に降りる階段と一体化することで最大20席を追加できるという。新しい後部ギャレー階段モジュール(AGSM)では、機内後方の階段をらせん状から角形の形状にすることで、14席+配膳ワゴン2台分のスペースを確保できる。 また、新開発のシートにより、シート幅を変更せずメインデッキのエコノミークラスを1列あたり11席(3-5-3)に、プレミアムエコノミーを1列あたり9席(おそらく3-3-3)にすることで、それぞれ23席、11席を増やすことが可能となる。さらに、アッパーデッキ両サイドの壁に設置されている収納スペースを除去することで、斜め配置のビジネスクラスであれば10席を追加可能になるとのことだ。 A380の平均的な客席数は現在497席だが、これらの設定をすべて利用することで575席に増えることになる。