『機動戦士ガンダム00』本当は強いのにあまり活躍できなかった、だけど実は魅力がいっぱいなMA達!
2017年4月4日 11:36
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
『機動戦士ガンダム00』には、本当は高い性能を持っているはずなのに、まったく戦果を上げることのできなかった大型の機体がいくつか存在します。今回は、そんな陽の光を浴びられなかった実力者達について、触れていこうと思います。
■アグリッサ
かつて起きた、軌道エレベーター建設を巡って起きた争い――“第五次太陽光紛争”。その戦において、三大国家群のひとつAEUが開発したMA。それがアグリッサです。
クモの脚を思わせる6基のクローが特徴的な機体です。単体での運用も可能ですが、基本的にはMS一機の強化パーツとして運用します。
スリムなMSもあら不思議。アグリッサに乗せるだけでゲテモノ系に? そんな、ロマン(?)溢れる素晴らしいMAなのです。
機首部に1門内蔵されているプラズマキャノンと、クローから放出するプラズマフィールドが強力です。
ガンダム00の世界において、太陽炉をもたない非ビーム兵器搭載型のMSの・MAは雑魚扱いを受けることが多いですが、この機体はかなりの強敵でした。というのも、ガンダム00の世界では、電撃系の攻撃がまったく対策されていないのです。当てれば相手がガンダムであろうとも、直接中のパイロットにダメージを与えられるのです。
つまり、ガンダムの防御力がいくら高くても、その装甲や防御フィールドを素通りできるという、脅威の攻撃です。
HG 1/144 AEU-09Y812/A アリー・アル・サーシェス専用 AEUイナクトカスタム (アグリッサ型) (機動戦士ガンダム00)
まあ、一瞬で身体を焼き尽くすほどの威力ではないので、ビーム兵器とは違い一定時間食らわせ続けなければいけないので、使い勝手は悪いのですが。
そんなアグリッサは、アニメ第一期において、傭兵アリー・アル・サーシェスに使用されました。彼はガンダムエクシアに乗った刹那を、長時間の連戦で疲労させ、抵抗する元気をなくさせてからじっくり焼くという戦法を使いました。
じわじわと相手を焼き殺す、見た目のゲテモノ感を裏切らない残酷な兵器です。
■トリロバイト
こちらアニメ第二期に登場した、アロウズの水中用大型MAです。なんとコックピットは複座タイプ。大型らしく2人で操作するという仕様です。
旧三界国家群のひとつであるユニオンの技術者が開発したらしく、ユニオンの主力量産MSフラッグの面影を残しています。
アグリッサとは打って変わって、擬似太陽炉を3基も搭載しています。そのため、水中における機動力はかなりのものです。
武装は、折りたたみ式のクローアーム、水中で相手に巻きつけ爆撃するチェーンマインワーム、GNフィールドを突き破る脅威の貫通力を持ったGN魚雷、地上を攻撃することが可能な対艦対地ミサイル。そして、着弾と同時に硬化し相手に自由を奪うという、対ガンダム戦時にティエレンが使用した武器を強化したような、ケミカルジェリーボム(ティエレンについては別記事参照です)。
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2017.03.25
と書くとかなりのスペックに思われますが、残念ながらたいした活躍は出来ませんでした。
そもそも、アニメ全体で水中戦がろくに描かれていないのですよ。活躍しようにも出番が全然ないという。もし終盤に水中戦があったら、トランザム化をしたかもしれません。……いや、無理かなぁ。
■エンプラス
こちらはイノベイター専用の試作型モビルアーマーとして登場した機体。
機動力に優れ、空中だろうが宇宙空間だろうが思いのままに移動。鉄壁の護りを誇るGNフィールドに、大出力のビーム砲を放つ大型GNキャノン、アグリッサの非じゃない性能を持つ電撃系武器エグナーウィップに加え、GNビームガン、クローアームも持っています。
しかしながら、上記の二つと同じくあまり活躍することがなく退場。MAの世界は厳しいです。
おまけに、後にMS形態にもなれる上位互換機、レグナントが出てしまったので、さらに立場が……。まあ、試作機ですし、仕方ないのでしょうけれど。
とまあ、時期が違えば活躍できただろうに、残念ながらたいした見せ場もなく破壊されてしまったMA達でした。
一応は主人公を追い詰めたアグリッサだけは、活躍したといえるのかもしれませんが。
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(あにぶ編集部/星崎梓)
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