【注目銘柄】住友精化は17年3月期連結業績予想を増額修正、上場来高値更新して堅調
2017年4月2日 13:11
住友精化<4008>(東1)に注目したい。高吸水性樹脂を主力とする化学メーカーである。3月30日、17年3月期連結業績予想の増額修正を発表した。株価は上場来高値を更新して堅調だ。自律調整が一巡し、増額修正を評価して上値を試す展開が期待される。
17年3月期連結業績予想について、売上高を40億円増額して16年3月期比12.6%増の980億円、営業利益を10億円増額して同35.1%増の100億円、経常利益を20億円増額して同50.1%増の95億円、純利益を5億円増額して同37.1%増の55億円とした。
売上高と営業利益については、主力の高吸水性樹脂の販売が計画を上回り、為替が想定より円安だったことも寄与する。経常利益は海外子会社における外貨建て有利子負債に係る為替評価損が円安で圧縮されたことも寄与する。特別損失に海外連結子会社の業績悪化に伴う減損損失11億円を計上するが、営業利益と経常利益の増額によって純利益も増額修正した。
株価は3月2日の上場来高値5070円まで上伸した。その後は利益確定売りで上げ一服となったが、自律調整の範囲だろう。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整が一巡し、増額修正を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)