高橋一生と長澤まさみが共演、映画『嘘を愛する女』の制作決定
2017年4月1日 15:29
■次代を代表する俳優と女優の共演
映画『噓を愛する女』が、2018年公開予定で制作されることが決定した。この映画は、新人クリエイターの配信・レンタル・作成を総合的にバックアップする「TSUTAYA CREATORS’PROGRAM FILM」という企画から生まれたものだ。今後の日本を担う可能性を持ったクリエイターの作品だが、主演には高橋一生と長澤まさみの2人が決定した。
■『嘘を愛する女』の内容とは
『噓を愛する女』の監督は、ゆうちょ銀行やシーブリーズなど人気CMを手掛ける中江和仁が担当。内容は、キャリアウーマンの川原由加利(長澤まさみ)が、同棲中の男性とどのような折り合いを付けていくのかを決めるヒューマンドラマのようだ。
飲料メーカーで主力として働く川原由加利は、研究医の小出桔平(高橋一生)と5年の同棲生活を送っていた。しかしある日、川原の元に警察がやってくる。警察は小出がくも膜下出血で倒れたことを告げるが、同時に運転免許証や医師免許がすべて偽物だったことも告げるのだ。警察の言葉にショックをうけながら、川原は小出が何者なのか確かめるようになる。
そのヒントになるのが、小出が書き溜めていた小説。小説には家族の姿や出生に関わる景色の記述などがあった。川原は自分が一緒に過ごしていた人間の本性を確かめる旅に出る。
■『耳をすませば』で声優を経験している高橋一生
『噓を愛する女』では、今や大ブレイク中の俳優・高橋一生が小出役を担当。本編では身分詐称をしている男性役となるが、過去にもさまざまな作品に登場している実力派だ。
高橋一生は、アニメ映画『耳をすませば』で天沢聖司のアフレコを担当。2017年にはドラマ『カルテット』にも出演し、借金していることを隠しながら生活する男性役を好演した。さらに、同じ時期に始まった大河ドラマ『おんな城主 直虎』にも小野政次役にて出演。落ち着いた物腰の武士を見事に演じている。
■『真田丸』で一気に株を上げた長澤まさみ
『噓を愛する女』の主役ともなる川原役は長澤まさみが担当。芸能歴は長い彼女だが、大きく注目を集めたのは映画『世界の中心で、愛をさけぶ』だ。その後も数々の映画やドラマに出演し、女優としてのキャリアを築き上げてきた。
長澤まさみの現在の集大成となる作品といえば、2016年に出演した『真田丸』だろう。彼女は本作において「きり」といううざい女性役を演じる。しかし、ラストには真田幸村と固い絆で結ばれていることを確信させるシーンを熱演。ほかにも『海街diary』では、現代に生きるキャリアウーマン役を見事に体現していた。現代人の「女性」像をうまくつかみ、その表現においては右に出るものはいないかもしれない。
次代を代表する可能性を多いに秘めている高橋一生と長澤まさみ。この2人が出演する『噓を愛する女』の上演はまだ先だが、今から楽しみな内容となっている。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)