【注目銘柄】ケイティケイはモミ合い上放れ期待、17年8月期利益予想と配当予想を増額修正

2017年3月30日 12:51

 ケイティケイ<3035>(JQ)に注目したい。トナーカートリッジの再生販売を主力として、OA用品・文具のネット通販も展開している。3月29日、17年8月期利益予想と配当予想の増額修正を発表した。株価は安値圏でモミ合う形だが、増額修正を評価して上放れの展開が期待される。

 17年8月期第2四半期累計(9~2月)の連結業績予想は、売上高を16百万円増額して前年同期比1.7%減の82億15百万円、営業利益を85百万円増額して同35.9%増の1億25百万円、経常利益を83百万円増額して同41.3%増の1億54百万円、純利益を98百万円増額して同66.2%増の1億18百万円とした。

 減益予想から一転して大幅増益予想となった。売上高はソリューション事業を展開する子会社の連結除外などで減収だが計画を上回り、利益面では部品・緩衝材のリユース化や原材料費の見直しなどの製造コストの削減、常備在庫品の見直しによる調達コストの削減なども寄与する。

 17年8月期通期の連結業績予想は、売上高を1億47百万円減額して16年8月期比3.7%減の165億57百万円、営業利益を46百万円増額して同11.5%減の1億50百万円、経常利益を32百万円増額して同15.9%減の1億80百万円、純利益を63百万円増額して同23.7%増の1億20百万円とした。

 連結子会社における顧客の調達方針の変更に伴う納入価格引き下げや、契約の予期せぬ終了で売上高は計画を下回るが、製造コストの削減や調達コストの削減などが寄与して各利益は計画を上回る見込みだ。なお配当予想は期末2円増額し、16年8月期と同額の年間5円(期末一括)とした。

 株価は安値圏300円近辺でモミ合う形だが徐々に下値を切り上げている。週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線が下値を支える形だ。増額修正を評価して上放れの展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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