ビジネス社会での成功には「声格」を磨くことが重要
2017年3月25日 16:57
人間の話す「言葉」には、人によって意味合いが微妙に異なるという限界がある。だから、一つ一つの他人の言葉のみから、その人自身を判断することは危険なことなのである。
大切なことはむしろ、「言葉の質」とも言うべき声の「声格」なのだと思う。「人の声」には、その人の人格が反映されていると感じるからだ。
声の声格というものを鍛えるためには、まず「形から入る」ことも考えられる。自分で自分の声を磨き上げること、一種のボイストレ―ニングとも言うべきものだ。「声は心の表われ」という認識の下にまず、「心」を磨く方がいいだろう。
例として、本当に心に思ったことのみを声に出して言う、うそは言わない、お世辞や追従は言わぬようにする、他人を非難中傷する言葉は吐かぬようにする等・・。
これらの訓練は至極重要なものだ。なぜなら、毎日の新聞記事を賑わしている様々な事件などでは、傍聴記録によると「言葉が原因」のものも少なくないからだ。
とくに今の時代は、人の心がイライラと不安定になっているから、口から出す言葉にはよほど注意しなくてはならないだろう。心が悪意・不満・自善他非の感情で一杯になっている場合は、なかなか人を思いやる言葉は出てこないからである。
こうして、まず心の方面を意識的に磨くようにして、何年、何十年か経つと、おそらく「声の質」もかなり向上してくるだろう。
誰もが経験しているだろうが、各人の声には暖かさ・冷たさがあり、無私からエゴイズムの頂点に至るまで、大きな振り幅がある。他者への広大な心遣いの籠る声もあれば、自己中心的な声も存在する。耳障りのよい声であっても情趣や心が殆ど感じられない声、だみ声であってもその人の心情の純粋さが何故か伝わってくる声もある。
このように、声にはその人の「心の在り方」が正直に敏感に反映されてしまうもので、ごまかしようがないものなのである。
仕事の中でも、もちろんこの法則は当てはまる。社内外において、他人に好かれる「声格」をしているかは、成功できるかどうかの見極めにもなる。
いわば、声の品格を鍛える・・・これは、ビジネス社会で成功するコミュニケーションテクニックの一つとして、実は非常に重要で欠かせぬものなのである。(記事:マーヴェリック・記事一覧を見る)