Microsoft、クラウドサービスを提供するサーバーのARM移行を計画中

2017年3月22日 08:31

あるAnonymous Coward曰く、 Microsoftのエンジニアが、同社が使用しているデータセンター内のサーバーの半数以上はARM64ベースのものに置き換え可能であるとの見通しを示したそうだ(Register)。

 データセンター関連のイベントOCP Summitで発表されたもの。OCP Summitでは先にMicrosoftがARM向けのWindows Serverが開発されていることが明らかにされていた(過去記事)。

 今回の発表では、Microsoftが提供しているクラウドサービスを運用しているサーバーについて、ARMベースのものに移行する計画を進めていることが明らかにされた。具体的には検索やストレージ管理、データベース、ビッグデータ、機械学習といった用途で活用できるという。

 AMD64よりはARM v8の方が消費電力の面で優れていると思われるが、競争にならないほどの差は生まれないと考えられる。サーバー分野ではインテルのXeonが圧倒的優位にあることから、ARMと競争させることでコスト削減を狙っているのではないか。

 またAMD64を提供できる会社が実質2社なのに対し、ARMは可能性の話も含めると、クアルコム、富士通、AMD、Nvidiaと選択肢が豊富になる可能性があり、将来的にはさらにインテルとの価格交渉を優位にできる材料が増える可能性もある。

関連記事

最新記事