Microsoft、視覚障害持つ子供向け「フィジカルプログラミング言語」発表
2017年3月21日 00:06
Microsoftは15日、視覚障害を持つ7歳~11歳の子供がプログラミングの概念を学ぶことを可能にする「Project Torino」を発表した(Next at Microsoftの記事、Survey Gizmo — Project Torino Beta、The Next Webの記事、Neowinの記事)。 現在、子供向けのコード学習ツールとしてはビジュアルプログラミング言語を使用することが多い。しかし、視覚障害を持つ子供がビジュアルプログラミング言語を使用するのは困難だ。Microsoftが「フィジカルプログラミング言語」と呼ぶProject Torinoでは、条件分岐やループなどのコマンドを示す「ポッド」と呼ばれる物体をつなぎ合わせることでコードを作成できる。 主に視覚障害の子供を対象にしたProject Torinoだが、視覚障害の有無にかかわらず幅広い学習者にアピールするツールとなることが期待される。Project Torinoの開発にあたっては、子供を障害の有無で分け隔てすることなく、クラス全員が一緒に使えるものを作るということが基本の一つになっているという。最終的には視覚障害の子供だけでなく難読症や自閉症の子供を含め、ソフトウェアエンジニアや計算機科学者への道を開くことが目標とのことだ。