『Lostorage incited WIXOSS』最終話ですず子が使ったデッキを作ってみた
2017年3月17日 08:46
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
アニメ「 Lostorage incited WIXOSS 」の最終話で主人公すず子が使用したデッキがどのような内容だったのかを推察したものです。
ウィクロスの基本ルール、すず子の戦略、デッキ作成、そのデッキを使用した場合の戦い方といった内容で構成されています。
■『 Lostorage incited WIXOSS 』最終話の感動をデッキでも味わいたい!
「 Lostorage incited WIXOSS 」はアニメ『Selector』シリーズの続編として作られたTCGアニメです。 モチーフとなっているカードゲームはタカラトミーの美少女TCGであるWIXOSS(ウィクロス)です。
そのため、アニメと発売されるカードが連動しているのも特徴です。
『Selector』では願いを叶えるために女子中学生たちがウィクロスバトルに身を投じましたが、続編となる『Lostrage』では記憶をモチーフにしており、バトルに勝ち続け、手持ちのコインを全て金色にすることが出来たら、記憶の一部を改変出来るというルールに変更されています。
北海道から東京に転校してきたばかりの穂村すず子は特別なルリグを手に入れ、セレクターとなります。
そのバトルの中でかつて幼馴染である森下千夏と再会し、2人の関係を元に物語は進んでいきます。 千夏はブックメイカーというセレクターバトルをマッチングする里見紅の元でアルバイトを始めますが、この里見紅がヤバイくらいにゲスいため、「今回はどんな感じにゲスイかな?」と目が離せなくなりました。
最終話、すず子は千夏を精神的にもてあそんだ里見紅とバトルを行います。 『Selector』を観ていた人なら、里見の、「くそったれな世界」といった台詞にウリスを感じたと思います。
筆者は思わず感動してしまいましたし、すず子が千夏のコインを受け取り、レクイエムをお見舞いするシーンで更に感動です。
感動しているので、すず子が里見紅を倒したところで問題は何1つ解決していないことには目をつむり、それよりも感動をもう1度ということで、すず子が里見紅と戦ったのはどのようなデッキだったのかを最終話を元に推察してみました。
■WIXOSSの基本ルール
あにぶの記事なのに、デッキ作成の記事でもあるので、まずはWIXOSSの基本ルールを書きます。
通常、ウィクロスはシグニとスペルで構成されるシグニデッキとルリグとアーツで構成されるルリグデッキの2つのデッキから成ります。
シグニとは場に並べる戦士のことで、同じカードを4枚まで入れることが可能です。
ルリグデッキはルリグとアーツで10枚までと決められています。
アーツとはスペルと同様の働きをするものですが、スペルが手札になければ使えないのに比べて、任意のタイミングで発動することが出来ます。
ルリグはグロウすることで、場に出せるシグニのレベルとリミットが上がります。
リミットとは場に出るシグニのLVを合計した数のことであり、ルリグのリミットを超えないようにレベルの合計に注意してシグニを配置する必要があります。
その後は、自分のターンにシグニを場に並べ、相手のシグニとルリグに攻撃していきます。
最終的にルリグを守るライフクロスを7枚削りとってから、ルリグにトドメを刺して勝ちというものです。
以上が、ウィクロスの基本的なルールです。
■最終話のすず子が使ったカードから戦略を考えてみる
最終話に登場したすず子デッキのカードがこちら。
シグニ「LV1 一槍の円卓パシバル」「LV1 サーバントD」「LV2 鷹武の円卓ガウェイン」「LV3 金山の西蔵サンゾウ」「LV4 復讐の円卓モルドレ」「LV4 仙石の西猿ゴクウ」「LV4 十字の炎槍サナユキ」「矜持の豪魔オダノブ」アーツ「落華流粋(レクイエム)」
デッキ内容の一部しかアニメに登場しておらず、このカードだけではデッキを作るには足りません。
しかし、この段階でも現実にはちょっとないタイプのデッキであることは分かります。
すず子のデッキはリルがレベル4にグロウしてから、レベル4「オダノブ」と他のレベル4シグニを配置し、この2体でガンガン相手のライフクロスを削り取る戦法のようです。
つまり、バトル後半からがすず子の本番で、その前は準備期間ともいえる段階です。
これ自体はよくあるものですが、レベル4のカードは「オダノブ」の他に「サナユキ」「ゴクウ」「モルドレ」が入っていて、レベル4だけで4種類も入っているのは多いです。
レベル4のカードは、ルリグがレベル4にグロウしなければ場に出せない上に、レベル4にグロウした状態でも場に並べられるのはレベル4が2枚、レベル3が1枚がリミットの関係で限界です。
そのため、レベル4のカードは多くても10枚が限界とされていて、平均は8枚で、精々3種類です。
リルデッキは手札を枯渇しやすいという欠点があるため、本当は「モルドレ」を減らし、手札を補充する効果を持つシグニを動員したいところですが、すず子が投入しているので仕方ありません。
なお、リルのデッキでシグニやスペルを1枚だけ投入することはしません。理由は手札に来る確率が低いためです。
「オダノブ」と「ゴクウ」を場に並べる時、別の武勇のカード1枚が場にある必要があります。
「サナユキ」に至っては2枚の武勇のカードが場にある必要があります。
手札から場にカードを出す時、場のカードをコストにする必要がある効果のことをライズと呼び、リル特有のギミックになっています。 里見紅の戦法が、場にある武勇のシグニを全部、倒していくというものだったら、当然、場にカードはありませんから、手札のカードを場に並べ、ライズ持ちカードのコストとする必要があります。
ウィクロスで毎ターンドロー出来る手札は2枚だけですから、うまい具合に補充しなければ、すず子の手札は簡単になくなってしまいます。
シグニを倒されまくると、アーツやスペルのコストであるエナが増えるというメリットはありますが、場に並べなければ、戦うことが出来ない上に、ライフクロスを守ることも出来ません。
出来ることなら、パワーは高いが、これといって効果のないバニラと呼ばれるカードである「ガウェイン」も違うカードに変えたいのですが、すず子が選んだものです。きっと何かマリアナ海溝よりも深い意味があるはずです。
それにしても個人的には「ガウェイン」と「モルドレ」が……邪魔くさい……。
■以上を踏まえて、アニメのリルデッキを作ってみる
すず子の戦法も予想出来たので、最終話に登場したカードを元に、デッキを作ってみます。
ルリグデッキ
「LV0純真の記憶リル」「LV1相恩の記憶リル」「LV2明滅の記憶リル」「LV3蒼天の記憶リル」「LV4真実の記憶リル」「落華流粋」「炎得火矢」×2「真剣焦舞」「アイスフレイム・シュート」
炎得火矢以外はどれも1枚ずつ投入しています。 ルリグの効果により、レベル3にグロウした時点で、コイン4枚が手に入ります。
シグニデッキ
「LV1一槍の円卓パシバル」2枚、「LV1一途の帰蝶ノヒメ」4枚「LV1一揆の黄兵コウキン」3枚「LV1サーバントO」4枚「LV2鷹武の円卓ガウェイン」2枚「LV2鎌振りの十勇ユリカマ」3枚「LV2二刀の近従ランマ」2枚「サーバントD2」3枚、「LV3隠密の十勇サイゾウ」3枚、「LV3金山の西蔵サンゾウ」3枚、「LV4矜持の豪魔オダノブ」3枚、「LV4十字の炎槍サナユキ」2枚「LV4仙石の西猿ゴクウ」3枚「LV4復讐の円卓モルドレ」2枚「スペルTHREE OUT」3枚
このデッキでの戦い方は?
戦い方ですが、序盤は相手のライフクロスを削ったり、シグニを攻撃しないようにし、相手にグロウやスペル、アーツのコストであるエナを与えないようにします。
4ターン目までに「オダノブ」を手札に入手し、他に「ゴクウ」か「サナユキ」があるのが理想です。
4ターン目に「オダノブ」と「ゴクウ」もしくは「サナユキ」の2体で攻撃を仕掛けるようにしたいです。
この時、「ユリカマ」で「ゴクウ」をライズするのが理想的です。
「ユリカマ」はライズシグニ召喚のコストに使われた時、召喚されたシグニにダブルクラッシュというライフクロスを2枚攻撃する効果を与えます。
「オダノブ」は相手のライフクロスを3枚破壊出来ますから、ダブルクラッシュを持った「ゴクウ」と合わせて、相手のライフクロスを一気に5枚削れる計算です。
勝つまでこれを繰り返しますが、以後は「ユリカマ」ではなく、「サイゾウ」を「オダノブ」や「ゴクウ」といった攻撃の主軸となるシグニのライズに使用します。
「サイゾウ」はライズシグニ召喚のコストに使われた際、召喚されたシグニはバニッシュ(通常攻撃)を受けないという効果を持ちますから、これで「オダノブ」や「ゴクウ」を守ることが出来ます。
何ターンも連続で、ライフクロスが一気に何枚も削られるような攻撃を続ければ、相手は対応出来なくなり、勝利を手に入れることが出来ます。
これが理想の展開ですが、リルは手札が減りやすいという弱点がありますから、場合によっては場にカードを並べられないということもありえます。
一応、手札を増やせる「THREE OUT」というスペルを入れていますから、カードを場に出せないなんてことは滅多にないとは思いますが……。
なお、最終話ではすず子はオーネストを複数回発動したため、コストにコインを2枚使う「火竜点睛」を投入しませんでしたが、「炎得火矢」1枚を「火竜点睛」に変えたほうがより現実的なデッキになります。
■カードを元に、デッキを作ってみたまとめ
アニメを元にすず子が最終回で使用したカードを元に、デッキを作ってみました。
この記事のデッキはあくまでもアニメのすず子が使ったものを推察したものであり、現実の使用に耐えられるものではありません。
アニメでは勇ましく戦った赤のルリグのリルですが、現実のウィクロスでも赤いルリグは積極的に攻撃をして勝利をするというのが特徴です。
1ターンに何枚もライフクロスを削りとるので、爽快感を感じることが出来ます。 手札が枯渇しやすいという弱点はありますが、基本的に動きは単純なので、初心者にも扱いやすいです。
リルのデッキはカードゲームの中では比較的手頃な値段で作れるのも特徴なので、これから始めるという人にもいいかもしれません。
現実の世界では「Lostorage」のルリグたちは去年デビューしたばかりのため、カードが豊富な「Selector」ルリグ勢である緑子や遊月などに押され気味な傾向にあります。
今後、「Lostorage」勢もカードが増えれば、「Selector」勢を圧倒するかもしれませんね。
タイトル
『Lostrage incited WIXOSS 』
監督
2016年10月7日
放送期間
記入して下さい
主な声優
橋本ちなみ、井口裕香
製作会社
J.C.STAFF
その他の情報
http://lostorage-wixoss.com/
『 Lostrage incited WIXOSS 』 里見紅 のゲスさがヤバくてハンパない!
(あにぶ編集部/あにぶ編集部)
©LRIG/Project Lostorage