KDDI総研、自動でスマホを探索して充電する「充電ロボ」を開発

2017年3月16日 22:06

 KDDI総合研究所は16日、スマートフォンを自動探索・充電するIoTガジェット「充電ロボ」プロトタイプを開発したと発表した。

 今回の開発は、KDDI総合研究所が行っている「ミライ ヲ ツクル」プロジェクトの中で行われたもの。同プロジェクトは、イノベーションを起こすことが出来得るチャレンジングな風土を醸成することを目的に、2015年5月に発足。組織に関係なく横断的に人材を集め、これまで深く取り組んだことのない分野に挑戦し、新しい研究分野の開拓、新規事業化を目指している。

 「充電ロボ」は、 日常生活の中で使用されるガジェット(電子機器)が多くなるにつれて増えてきた、出掛ける前の「充電忘れ」や、外出中の「充電切れ」といった不安を取り除くことを目標に開発された、自律走行ロボットだ。カメラと距離測定センサー、Raspberry Pi Zeroなどのマイコンボードを搭載しており、カメラから卓上の状況を画像認識、障がい物や机からの落下を避けながらスマホを探索。スマホを見つけると、USBポートを認識して自動でスマホに接続して充電を行い、完了後はスマホから離れ、充電ロボ自身を充電するために、自動で卓上の充電ステーションに戻る。

 KDDI総合研究所では、「テーブルの上に放置されたガジェットを、自動で見つけて充電してくれる頼りになりつつも、可愛いパートナー」となることを期待しているとし、開発も、画像処理やシステム制御を工夫することにより、安価な部品のみで高度な動作を実現したという。

 充電ロボは、Google社が主催する「Android Experiments OBJECT」で特別賞を受賞。24日から26日に、東京都世田谷区の二子玉川 蔦谷家電2階で行われる展示イベント「Android Experiments OBJECT」に出展される。

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