ルイ・ヴィトン、ルーブル美術館で2017-18年秋冬コレクション発表

2017年3月12日 10:07

 ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は、2017-18年秋冬ウィメンズコレクションをフランス・パリのルーブル美術館内マルリーの中庭にて発表した。

 創業当時より「境界線」に対して様々なアプローチを続けてきた、ルイ・ヴィトン。あらゆる文化が融合しグローバル化した現代において境界線とは何なのか…。その問いが導き出したのは、「境界線」という概念を離れた「ノマド」の考え方だった。コレクションでは、都市と遥か遠い地方のエッセンスが交わり、マスキュリンとフェミニンが融合され、メゾンの伝統と現代のフィーリングが重なっていく。

 ニコラ・ジェスキエールがシティの代名詞として挙げているスポーツの要素は、スラブ民族の文化と対面させた。大判のストールやケープなど民族的なエッセンスを感じるディテールはあらゆるウェアに張り付き一体化して、文化の交差点を詩的に表現する。

 マテリアルはミックススタイルが基本。ウールとレザー、さらにテクニカル素材を合体したジャケット、シルクとレース、オーガンザを合わせたドレス。また、素材そのものをダイレクトに表現せず、キャミソールドレスなどに用いられたレースには、ビニールのようなコーティングが施され、リアルレザーとフェイクレザーは差異が出ないようどちらにも加工をする。ファーもリアルとフェイクをナチュラルに融合させた。

 パンツはフレアなクロップド丈、スカートまたはドレスはミニ丈を基準に。レースやオーガンザが多く用いられ甘い印象も受けるが、首元に巻かれたチェーンタイプのシルバーアクセサリーがスパイスとなり相反するものが共存する。サイドだけでなく脛の部分までゴアになったブーツは、ほぼすべてのルックに統一して用いられて、重要なアクセサリーとなっている。

 なお、今季のショーでは、日本人モデル・江原美希がランウェイに登場。また、ニコラ好きなジャパニーズカルチャーより「攻殻機動隊」が選ばれ、音楽として使用。日本文化も大きな役割を担っているシーズンとなっている。

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