映画『シン・ゴジラ』監督はエヴァの庵野秀明

2017年3月3日 09:05

 映画『ゴジラ』シリーズ最新作『シン・ゴジラ』が2016年7月29日(金)に公開。公開から2016年11月までに、観客動員550万人以上、興行収入は80億円を超えるヒットとなった。

 タイトルが示す通り”シン・ゴジラ”は12年の時を経て、「復活」でも「再生」でもなく、「新」しいゴジラ。誰も見たいことがない新たな「ジャパンゴジラ」が立ち上がることを意味している。小さな腕と直立した姿勢は、1954年に公開された初代ゴジラを彷彿とさせるものだが、不規則に並んだ歯や、内側から赤い発光を感じる表皮など、新しい姿が見受けられる。体長は史上最大の118.5メートル。想像を遥かに超える最強の完全生物として、大いなる恐怖を持ってスクリーンに登場する。日本のゴジラ史上初めてフルCGで作られたそうだ。

 気になるキャスト陣は、ゴジラが襲撃する現代日本の“政府関係者"を長谷川博己、“政府関係者"役を竹野内豊が演じる。他にも高良健吾を始め、大杉漣、柄本明、余 貴美子、國村隼、ピエール瀧など、脇を固める芸能界きっての演技派俳優陣にも注目だ。その他、若手から個性派俳優陣、さらには歌手、アーティスト、映画監督など、ジャンルを超えた総勢328人からなる豪華オールスターキャストが実現した。

 なお劇中で米国エージェント役を演じる、石原さとみの衣装はアウラ(AULA)のデザイナー・川島幸美が手がけた。キャリアある女性をイメージし、スーツやブラウス、ドレスなど、様々なスタイルを制作。スーツは軽くてハリ感ある生地で、身体のラインが一番綺麗に見えるバランスに仕上げた。また、ネイビーのドレスはマットな光沢の生地をセレクトし、ドレープを活かしたエレガントで知的な雰囲気に。

 脚本・総監督を務めるのは、『エヴァンゲリオン』シリーズの生みの親・庵野秀明。『エヴァンゲリオン』で社会現象とも言えるヒットを飛ばし、今、最も新作の公開が待たれる監督の一人だ。庵野秀明にちなんで「ゴジラ対エヴァンゲリオン」のコラボレーションも実現。村上隆によるコラボビジュアルも制作された。

 監督・特技監督には樋口真嗣が決定。高校卒業後に『ゴジラ』(1984年公開、橋本幸治監督)のスタッフとして映画界入りした同氏は、『日本沈没』、『のぼうの城』などの大ヒット作を製作。2015年8月・9月公開の話題作、映画『進撃の巨人』2部作では監督として実写映画化に挑んでいる。

 最新作『シン・ゴジラ』は、日本が舞台。見慣れた日本の町並みが新しいゴジラによって蹂躙されていく、考えただけでも恐ろしくなるような設定に、庵野、樋口の二人が挑む。30年来の盟友にして、日本のエンターテインメント界を牽引するふたりが切り拓く新しいゴジラの世界に、期待が高まる。現代日本に初めてゴジラが現れた時、日本人はどう立ち向かうのか?

 なお、青森の広大な“大地”、大きんな田んぼにはゴジラが出現。青森県田舎館村の名物イベント・田んぼアートは、1993年から村おこしの一環として始まったもの。緻密な計算に基づき、7色の異なる稲を絵具代わりに植えて育成させることで、絵柄が浮かび上がるという仕掛けだそう。

 ファン必見の『シン・ゴジラ機密研究読本』の発売も決定した。本書では映画に登場した兵器や武器、 国内の組織と活動内容、 そしてゴジラの生態等を99の謎に分けて検証する。また『海猿』などの原作者、小森洋一による未発表の「ゴジラ FINAL WARS」用のプロットも全文掲載。読み応えのある一冊に仕上がっている。

【映画情報】
『シン・ゴジラ』
公開日:2016年7月29日(金)
脚本・総監督:庵野秀明
監督・特技監督:樋口真嗣
※IMAX、4DX、MX4Dでの上映も実施。
©2016 TOHO CO., LTD.

【書籍情報】
シン・ゴジラ研究読本
発売日:2017年
定価:1,500円+税
編著:柿谷哲也(軍事フォトジャーナリスト)
 

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