世界で初めて生成に成功したとされる「金属水素」、実験室から消失
2017年3月1日 11:32
今年1月にハーバード大学の研究者らが作製に成功した「金属水素」が、消失した(GIGAZINE、Independent)。
金属水素は、ダイヤモンドを使った圧縮装置(ダイヤモンド・アンビルセル)を使って水素を超高圧に圧縮することで生成されたのだが、その後低パワーのレーザーを使って圧力を測定しようとしたところ、このアンビルセルのダイヤモンド部分が粉々に砕け、金属水素の行方は分からなくなってしまったという。
研究を進めていたIsaac Silvera教授はこれを知って「心が折れた」と話しており、かなり落胆している様子。
いっぽうで金属水素自体の生成について懐疑的な声もあるとのこと。金属水素の生成実験自体は再度行われる予定のようだ。