外食売上高、1月は前年比2.4%増、5カ月連続プラス

2017年2月27日 21:40

 日本フードサービス協会(JF)は27日、2017年1月の外食売上高(全店ベース)が前年同月比2.4%増となったと発表。5カ月連続で前年実績を上回った。1月は地域によっては大雪、冷え込みが厳しく、客足にマイナスとなったが、年始需要が好調。客数は同2.1%増、客単価は同0.2%増となった。

 JFは「外食産業市場動向調査」を毎月行い、新規店を含めた「全店データ」を業界全体及び業態別(ファーストフード、ファミリーレストラン、パブレストラン・居酒屋、ディナーレストラン、喫茶、その他)に集計し、前年同月比を算出している。17年1月の調査は、全国の196の事業者、3万3,799店舗からデータが収集された。

 業態別にみると、ファーストフード業態の全体売上は前年同月比4.2%増、客数は同3.4%増、客単価は同0.7%増。業種別では、「洋風」が消費者参加型プロモーション、期間限定商品などが客数を押し上げる結果となり、売上が同5.6%増となった。「和風」はサイドメニュー、フェアメニューが好調で売上は同3.2%増。「麺類」は積極的な出店で客数が伸び、売上は同3.6%増。「持ち帰り米飯・回転寿司」は正月のテイクアウトが好調で売上は同1.6%増。「その他」では「カレー」が昨年末の価格改定により客単価が上がった影響もあり、売上は同3.1%増となった。

 ファミリーレストラン業態の全体売上高は前年同月比0.8%増、客数は同0.5%減、客単価は1.3%増だった。業種別では「洋風」が高単価商品、季節メニュー等が健闘し、売上は同1.0%増。「和風」は店舗数減により売上が同1.8%減。「中華」は販促キャンペーン等に支えられ売上が同0.8%増、「焼き肉」は年始需要が好調で売上が同4.7%増となった。

 パブレストラン・居酒屋業態の全体売上高は前年同月比4.7%減、客数は同3.2%減、客単価は同1.5%減となった。ただ「パブ・ビアホール」の売上が同1.6%増だったのに対して、「居酒屋」は同6.1%減と前年を大きく割り込んだ。

 ディナーレストラン業態の全体売上高は前年同月比3.5%増、客数は同3.5%増、客単価は横ばい。喫茶業態は全体売上高が同2.5%増、客数が同0.3%増、客単価が同2.3%増。その他の業態は全体売上高が同5.0%増、客数が同14.6%増、客単価が同8.4%減だった。(記事:荒川・記事一覧を見る

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