『ラ・ラ・ランド』アカデミー賞で監督賞ほか6冠、作品賞は逃す

2017年2月27日 19:47

 第89回アカデミー賞の授賞式が2月26日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された。今回のアカデミー賞は、史上最多13部門14ノミネートを果たした「ラ・ラ・ランド」が大本命と目され、作品賞をはじめとした主要部門を独占し、「ラ・ラ・ランド」一色のアカデミー賞になるのではないかと予想されていたが、注目のアカデミー賞作品賞の栄冠は、ブラッド・ピット製作総指揮、バリー・ジェンキンス監督の『ムーンライト』に輝いた。

 『ラ・ラ・ランド』は監督賞(デイミアン・チャゼル)、主演女優賞(エマ・ストーン)、撮影賞、美術賞、作曲賞、主題歌賞の6部門を獲得。作品賞と主演男優賞は逃したものの、本年度最多受賞となった。監督賞を受賞したデイミアン・チャゼルは、32歳と38日と、監督賞では史上最年少の受賞だ。監督賞受賞の最年少記録が更新されるのは、85年間ぶりとなる。

 また、今回の授賞式では『ラ・ラ・ランド』をめぐる前代未聞のハプニングが起きた。作品賞のプレゼンターとして登場したウォーレン・ビーティとフェイ・ダナウェイに手渡された封筒には、本来なら受賞作である『ムーンライト』とプロデューサー名が記載されているはずだったが、直前に発表されていた主演女優賞の封筒が手違いでウォーレン達に渡ってしまい、『ラ・ラ・ランド』がそのまま読み上げられてしまった。

 会場のアナウンスも『ラ・ラ・ランド』の7つ目の受賞を発表し、全世界に生中継されてしまったが、『ラ・ラ・ランド』の7冠目は幻となった。

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