パリの名門宝石商「メレリオ・ディ・メレー」のアンティークジュエリー展

2017年2月23日 20:56

 アンティークコレクション「メレリオ・ディ・メレー 〜オルセー美術館企画展から〜」を伊勢丹新宿店本館で開催。会期は、2017年3月1日(水)から3月7日(火)まで。

 パリで最も名誉ある五代宝石商の1つ「メレリオ・ディ・メレー」。1613年に創業以来、400年の歴史を持つそのメゾンは、マリー・アントワネットなどの各国の歴代王妃達をはじめ、世界のセレブリティまで、時代を超えて寵愛を受ける名門だ。

 本展では、2016年秋に仏・オルセー美術館で展示された本メゾンのスペシャルアーカイブピースを中心に、アンティークコレクションを紹介。歴史にも名を残す王族や貴族にも所有された過去を持つジュエリーを身近で眺めれば、まるで時を超えるようなロマンティックな感覚を味わえる。そして、数100年もの間人々を魅了し続けるジュエリーが持つ、素材やデザイン、そして精密な仕上がりの美しさには、つい言葉を失ってしまうだろう。

 アーカイブには、様々な時代や文化の美に着想を得たジュエリーが揃う。豊かなデザインで次から次へと表情を変える宝石たちは、観るものをドラマチックで美しい物語の中に引き込んでくれる。

 メゾンを象徴するモチーフである孔雀の羽を模したブローチも登場。ダイヤモンドや、エメラルド、ルビーなどで一面彩られ、神秘的な色あいの輝きを放つ羽は、持つ人の守りとして、ナポレオン3世の皇后の心をも射止めた。

 また、自然主義に影響を受けた作品も。繊細に光るダイヤモンドの葉に、そこに落ちる雫のようにターコイズを散りばめたブローチは、柔らかで優雅な気品が漂う。それとは打って変わり、古代エジプトにインスパイヤされたジュエリーも。

 生や死のシンボルである蛇をモチーフにしたブレスレットは、まるでこちらを睨みつけるように真っ赤なルビーの瞳が鋭く光り、魔力的な魅力で圧倒する。

【詳細】
メレリオ・ディ・メレー 〜オルセー美術館企画展から〜
会期:2017年3月1日(水)〜3月7日(火)
会場:伊勢丹新宿店本館 1階 ザ・ステージ
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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