注目ブランドをピックアップ―「プレイタイム東京」開幕(2/2)

2017年2月23日 08:46

 キッズ・マタニティー関連商材を集めた国際合同展示会「プレイタイム東京」(主催:ピカフロール・ジャパン)が2月21日、東京・ベルサール渋谷ガーデンで開幕した。ファッションを中心に、ギフトやホーム、育児用品など国内外から約200ブランドが最新コレクションを披露している。出展者数を国別で見ると、1位の日本に、アメリカ(グアム含む)とスペイン、フランス、イタリアと欧米からの参加が続くが、中国や韓国、タイ、台湾などアジアからの初参加ブランドも多く、存在感を放っている。「質はもちろん、年々ボリュームもアップしている。東京発ブランドも充実しており、東京展にしか出せない価値、そして世界市場にも通用する価値を打ち出している」(コマーシャル・ディレクターのシャンタル・ダンギョーム氏)。あす23日まで。

■クチュール感あふれるキッズ服

 オーストリア・ウィーンから参加した「ヒルダ ヘンリ(Hilda Henri)」は2013年デビュー。希少なウールなど素材へのこだわりやオリジナルプリント、クチュール感のあるデザインが魅力。2017秋冬は、オペラの曲で描かれるクラシックな世界観を発想源になっている。キッズファッション誌「ミルクジャポン」が選ぶ「編集部お気に入り賞」を受賞した。

・ヒルダ ヘンリ https://www.hildahenri.com/

■オーガニック&リサイクル素材を使用「オーガニック プロジェクト」

 グアム出身アルマー・ルーリー(Almar Lurie)がデザインする「オーガニック プロジェクト(The Organic Project)」は、オーガニック素材やリサイクル素材を用いたキッズ向けブランドとして2012年にスタートした。スリムな白シャツやサルエルパンツなど、デザイナー自身が着たいと感じるデザインを反映させつつ、「6人いる姪たちが袖を通すことを思い浮かべながらデザインしていくのが楽しい」(ルーリー氏)と話す。欧州やアジア各国への旅もデザインソースになっているという。大の親日家で、プレイタイム東京には3度目の出展。

・オーガニック プロジェクト http://www.theorganicproject.com/

■タイ発の個性派キッズブランド 「リトル フォックス」

 タイから初参加したキッズ服ブランド「リトル フォックス」(ハウス オブ フォックス社)は、大人のファッショントレンドを反映させながら、ポップなカラーリングや刺繍など遊び心のあるデザインを取り入れているのが持ち味。2017秋冬は、大胆なフリンジ使いやレースアップなど、ウエスタンのディテールを採用した個性的なルックでバイヤーの目をひいていた。

・リトル フォックス https://littlefoxclub.com/

■ウールニットを気軽に楽しむ

 ニットアイテムを中心に、良質な素材や日本の職人技術を打ち出しているキッズブランド「カンフル(Camphor)」。日本ではなかなか着用される機会が少ないといわれるウールアイテムをもっと楽しんでほしいと、防汚加工を施すなど機能性も高めている。パリ展にも出展経験を持つ。

・Camphor http://camphor.tokyo/

■ママにも赤ちゃんにも優しい 3D構造の抱っこひも

 スイス発「ミアミリー(MiaMily HIPSTER PLUS)」は、安定感のあるヒップベース(椅子)が特徴の立体型抱っこひも。股関節脱臼の要因を軽減する商品として国際股関節異形成協会の認定も得ている。腰痛になりにくい幅広の腰ベルトや、豊富な収納スペース、取り外し・調整がしやすいデュラフレックス社のバックルなど、抱っこする人の使い勝手も考慮されている。初の出展。すでに引き合いがあった百貨店に加え、大手子ども服チェーンにも販路を広げたいという。輸入・販売代行はウインテック社(大阪、松本健太郎社長)。

・ウインテック http://www.wintech.jp

■室内でも使える 人気上昇中の乳母車

 籐のバスケットを使用した乳母車「プスプス(pousse-pousse)」。籠部分と台車が分けられるので、ベッドとして室内でも使え、また、車に積める仕様。また、つかまり立ちができる安全枠を付ければ3歳くらいまで使用可能。幅(52㎝)が狭めなので取り扱いが楽なうえ、双子用にも使えるなど、デザイン性と機能性を兼ね備えた商品として人気が上がっているという。1996年から製造・販売しており、顧客によるオフ会は20年以上継続している。9万~13万3,920円(税込)。

・東京乳母車 http://www.babycar.co.jp

■イタリア発のベビーチェア「イングリッシーナ」

 イタリア発のキッズ用品ブランド「イングリッシーナ」によるベビーチェア「ファスト」は、テーブルの天板を挟んでアームを回転させるだけの簡単に固定できるのが特徴。股ベルトや腰ベルトで子どもの抜け出しを防ぎながら、気軽に食卓を囲むことができる。ドリンクホルダー付の専用トレーは外して水洗いできる。5カ月頃~36カ月頃まで対応(15キロまで)。1万円(+税)。

・カーサリッチ http://casarich.co.jp/

■ママになった記念に

 ベビーカーや赤ちゃんの顔を形どったチャームが特徴のゴールド・アクセサリー「プレジテール」は、初めてママになった記念日に付けるアクセサリーとして提案。18金を使用しており、オーダーを受けた後1つ1つ製作している。チャームには15文字前後の言葉を刻印することができ、ライフステージによってチャームを増やしていくことができる。2015年にスタート。中国で縁起がいい色とされていることもあり、中国人バイヤーの反応がとてもいいという。

・プレジテール http://plaisiter.com/

■親子で履けるシューズも プラスチックシューズの「メリッサ」

 人気のプラスチックシューズブランド「メリッサ」がキッズ用シューズを披露。ディズニーキャラクターをモチーフにしたフラットシューズや長靴、親子で履けるスニーカーなどを揃えている。

・H3O Fashion Bureau http://www.h3otokyo.com/

■“足育”普及にも注力 環境や身体にやさしいシューズ

 2015年にスタートした子ども靴「ニーニョ(NINOS)」は、有害物質の使用を制限した皮革「TORNAT(R)」を採用。子供の足の成長を正しい方向へと促す“足育”にも力を入れており、専門家にバランスの取れたオリジナルインソールを依頼しているほか、オリジナルムービーを制作し、足育の大切さを広めている。今回は、サンダルを初めて提案。有力ブランドとのコラボレーションも予定している。

・ニーニョ https://www.ninos-shoe.com/

■話題のVRで遊ぶ 玩具業界注目のブランド  2007年にニュージーランドで設立されたDIY玩具ブランド「シードリング(seedling)」は、2014年から米国での事業をスタート。VR技術を用いた玩具で2016年には玩具業界最高峰と言われる「TAGIEアワード」を受賞した。

・ジーシーエム http://gcm-web.com/

■安心・ハイセンスな離乳食

 ロコオーガニックが提案する「有機米おかゆレトルトパック」は、無添加・無農薬・保存料なしの離乳食。赤ちゃんの対象月齢により、おかゆのかたさも4種類用意している。デザイン性の高いパッケージでギフトとしても対応。2016年8月展にも参加し、セレクトショップへの卸など販路も広げている。

・ロコオーガニック http://www.locoorganic.com/

■天然成分90%以上のオーガニックペイント「mizucolor」

 「mizucolor」は、水と植物から生まれた自然由来成分90%のオーガニック塗料。下地の木目が綺麗に見えるのが特徴で、木のあたたかみをあえて楽しむDIY製品として提案している。全30色。企画・製造した塗料和信化学工業(静岡県)は、アクセサリーブランド「HAQUA」を販売するなど、塗料事業での経験を生かした新事業に注力している。

●公式サイト: https://www.iloveplaytime.com/ja/tokyo

ブランド統括担当者に聞く「プレイタイム」のミッション――キッズ&マタニティーの国際合同展「プレイタイム東京」開幕(1/2)

関連記事

最新記事