ぺんてる、ダンボール用に特化した油性マーカーを新発売

2017年2月23日 09:00

 文具メーカーのぺんてるは、同社の筆記具である油性マーカーの新たなラインナップに「ダンボール用マーカー」を加え、28日より出荷する。丸芯中字と丸芯細字の2種類のペン先にインキが黒・赤・青とあり、計6種類。価格はいずれも税抜150円。

 油性マーカーは耐水性に優れ、また水性・中性のペンでは書くのが難しいものも含めた様々な素材に筆記ができることから、オフィス、工場、建築現場、そして一般家庭など、広い場面で使用されている。しかし、ぺんてるが独自に調査したところによれば、油性マーカーのユーザーの半数以上は、ダンボールに対して用いることを目的としていたという。

 そこで、同社はそのニーズに特化した商品の開発に乗り出したわけである。ダンボールにおいて問題になりやすいのは、筆先のかすれが起こりやすいことだ。筆記テストによると、従来の油性マーカーは、だいたい1,000メートルほど書くとかすれが生じるようになる。しかしこの新商品は、かすれを生じることなく、最後までインクを使い切ることができるという。

 その秘密は、まずペン先の素材にある。中字タイプはポリエステル、細字タイプはアクリル。それぞれ、その太さに最適な素材を選んだとぺんてるは語る。

 また、インクの残量が減っていてもかすれを生じないのはなぜかというと、これは「ノックル機構」のおかげである。根元側、ペンの後端をノックすることで、使用中にかすれても、中のインクを強制的にペン先に送り出すことができる。これが、かすれを生じることがない理由というわけだ。

 また、インク自体も最適なものを使用している。色の濃い生インキをたっぷりと装填することで、くっきりと見やすい筆跡を実現。

 結果、ダンボールに物を書くときに最大のストレスとなる「かすれ」と「見づらさ」を克服した、かつてないマーカーが誕生したというわけである。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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