PKO隊員日報「活動成果定まるまで保存」防相
2017年2月18日 11:48
稲田朋美防衛大臣は17日の記者会見で南スーダンPKO活動にあたっていた隊員からの昨年7月の日報(日々報告)が「破棄」され、その後、「発見」されたが、自らへの報告までに1カ月要したことについて「あまりにも長いということで問題だと認識している」とし「関係部署に厳しく指導・注意し、その間の事実確認は今、省内でやっている」と語った。
稲田大臣は「こういったことがこれからは無いよう、緊張感をもって、公文書管理や情報公開の対応を行うよう、しっかり指導していきたい」と記者団に答えた。
また「日報の保管期限」について「派遣部隊が日々作っている『日報』に関して、可能な範囲で保管することが望ましいと考えている」と答え「新たな任務(駆けつけ警護など)を付与した第11次要員については、半年間の活動期間を終えて帰国した後に、その活動成果について評価が定まるまでは日報を破棄せず保存しておくよう指示している」とした。
憲法やPKO参加5原則に関わる重要な第1次資料(隊員の日報)が大臣の手元で確認できない状態が生じれば、政策判断のミスにつながるほか、シビリアンコントロール面からも重大問題と言わなければならない。(編集担当:森高龍二)