河合楽器が香港同業と資本・業務提携、中国事業を拡大へ

2017年2月13日 09:08


*09:08JST 河合楽器が香港同業と資本・業務提携、中国事業を拡大へ
河合楽器製作所<7952>は9日、香港同業の柏斯琴行(パーソンズ・ミュージック)と資本・業務提携に関する契約を締結すると発表した。河合楽器はこれまで、パーソンズを通じてピアノの中国向け販売を行っていたが、さらに提携関係を強化することで中国事業を一段と拡大したい考えだ。
両社は今後、中国・香港での協業をさらに深めていく。具体的には、◆「KAWAI」ブランドの楽器生産、◆「KAWAI」ブランド商品のプロモーションと販売、アフターサービス、◆音楽教室展開と講師人材の育成、◆ピアノ調律サービスの普及、調律技術者の育成と調律技術の向上、◆新商品・サービスの企画・開発、音楽イベントの企画——などの分野で互いの業容を拡大し、企業価値の向上に努める方針だ。一方、資本提携に関しては、パーソンズが河合楽器の普通株89万6600株(発行済み株式総数の9.94%)を取得する予定。
河合楽器は1993年、パーソンズを通じた中国でのピアノ販売を開始。それ以来、中国・香港での製品の販売拡大、中国市場向けピアノの委託生産、共同出資による電子楽器メーカーの設立などの面で、パーソンズと事業パートナーとしての関係を深めてきた。中国で音楽関連の市場ニーズが多様化する中、両社は新たに資本関係を構築するとともに、業務提携も強化することで合意した。

【亜州IR】《ZN》

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