米国:人種間資産格差は深刻、白人資産は黒人の約13倍

2017年2月10日 10:22


*10:22JST 米国:人種間資産格差は深刻、白人資産は黒人の約13倍
米国における人種間の資産格差が深刻な状態になっている。米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した最新リポートによると、世帯資産の中央値では、白人世帯が黒人世帯の約13倍になり、ラテン系世帯の約10倍になるという。

人種間の資産格差が拡大している背景について、白人の遺産の継承確率が黒人の5倍になるほか、白人が受け継ぐ遺産の金額も黒人を大幅に上回っていると指摘された。また、銀行側も黒人への資金貸し出しには「消極的」であることも一因だと分析された。

なお、これまでは大半の黒人が高等教育を受けていないことや、黒人がフルタイムで働かないこと、黒人が貯蓄する習慣がないことなどが黒人世帯の資産が少ない原因として挙げられていた。ただ、デューク大学の調査では、同じ条件や同じ教育レベルを受けた黒人世帯は白人世帯より資産が少ないことは明らかにされた。《ZN》

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