アディダスがマウジーと協業 若年層向けマーケット拡大へ

2017年2月8日 22:36

(左から)新商品発表会に出席したアディダスジャパンのトーマス・セイラー副社長、ビーチバレーの坂口佳穂選手、バロックジャパンリミテッドの村井博之社長

 アディダス ジャパン(東京、ポール・ハーディスティ社長)は、バロックジャパンリミテッド(東京、村井博之社長)が運営するレディスカジュアルブランド「マウジー」との共同開発商品を2月10日に発売する。女性消費者市場への訴求を強めるなか、若年層向けブランドとの協業で、顧客の裾野を広げる。

 同社が競技用のアスレチックラインで他ブランドと協業するのは、日本のレディスアパレルでは「マウジー」が初めて。これまで、「カラー」や「ステラ マッカートニー」などのハイブランドと協業し、「プレミアム感のある商品を提案してきた。「マウジー」と組むことで、若年の消費者層にもマーケットを広げたい」(アディダスジャパンのトーマス・セイラー副社長)考えだ。

 新商品は、“心地良く纏い、美しく魅せる”をコンセプトに、機能性とファッション性を両立させた。モノトーンを軸にスタイリッシュなシルエットを表現しながら、速乾性や保温性の高い素材や、着脱しやすいデザインなどを採用。生地を立体的に浮かび上がらせるデボス加工でビッグロゴを大胆に配したスウェット(税抜き7,990円)や、イージーワイドジャージパンツ(同)、フルジップロングジャージパーカー(9,990円)、バックパック(6,990円)、ルーズジャージドレス(7,490円)などをそろえた。アディダスとマウジーの各直営店やオンラインストアで取り扱う。

 アディダス ジャパンは現在、2020年の東京オリンピック開催に向け年々盛り上がりを見せる女性スポーツ市場での事業拡大に注力。昨年は、女性のためのスポーツコミュニティ「アディダス ミーキャンプ(adidas MeCAMP)」を立ち上げ、ヨガやフィットネス、インドアバイクなどの体験イベントを実施。女性アスリートを起用したプロモーションで攻勢をかけている。「実際、ウィメンズ商品の売り上げ比率も上昇傾向にあり、女性消費者市場の資産価値も上がっている。引き続きフォーカスしていく」(セイラー副社長)という。

 2000年にスタートした「マウジー」は現在、年商200億円、姉妹ブランドを合わせると500億円規模に成長。海外にはこれまでアジアを中心に出店を進めていたが、昨年北米初の店舗をNYのソーホー地区に出店した。村井社長は、「北米への出店はグローバル成長を示す第一歩となった。2020年に向けては、女性がより美しくあるためのスポーツとファッションにフォーカスした取り組みを、今回の協業を通して示していきたい」と語った。

新商品発表会には、「マウジー」の店舗スタッフも新商品を着用して登場した 「ジャージドレスなら、水着の上からでもさっと羽織れるし、着心地もよさそう。狙っています」と坂口佳穂選手 アディダスxマウジーの共同開発商品

「アディダス」日本公式サイト「マウジー」公式サイト

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