ヤストシ エズミ、2017年秋冬コレクション発表

2017年2月8日 11:52

 ヤストシ エズミ(Yasutoshi Ezumi)が2017年秋冬コレクションを発表。

 今シーズンのテーマは、近代建築の三大巨匠の1人、フランク・ロイド・ライトの作品だ。中でも特にアイディア源となったのは、帝国ホテルや落水荘。その直線が何重にも交差する幾何学的な構図や、複雑なバランスによって生まれる有機的なリズムを、ファッションに翻訳し、コレクションに投影した。

 今シーズンを特徴付けたのは、プリーツスカートだ。膝下までストンと落ちたスカートには、長めのニットを合わせた。縦長くするりと伸びたラインにバランスを添えるのが、コルセットのようにウエストを覆うベルトだ。腰周りを絞ることで有機的なボディラインを生み出し、全体をバランス良くまとめ上げている。

 デニムスタイルも多く登場した。デニムには、立体的なフォルムを描くような厚身のある生地を使用。オーバーサイズのデニムジャケットは、ウエストでキュッとベルトを絞ることで、丸みのあるシルエットにリズム感を添えた。スカートは、硬い質感のデニム生地の中央を大胆に切り、その間からひらひらと柔らかく揺れるプリーツをなびかせる。複雑なバランスは、スタイル全体を落ち着いたネイビーをまとまることで統一感を生んでいる。

 さらに、大胆にスタイルは解体され再構築されていく。レザージャケットのデザインをそのままスカートに変形させたものも。ジャケットのチャック部分が、まるでラップスカートのように見せる。トップスは片側のショルダーだけ大胆にカットし、肌を露出させ、もう一方にはボリューミーなファー素材をスリーブに。異素材を組み合わせ、計算し尽くされたアシンメトリーを実現した。

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