【注目銘柄】日本ピラー工業は17年3月期通期業績予想と配当予想を増額修正、06年高値試す
2017年2月7日 15:08
日本ピラー工業<6490>(東1)に注目したい。メカニカルシールの大手で、フッ素樹脂応用製品の半導体・液晶製造装置向けピラフロンも展開している。2月3日発表した17年3月期第3四半期累計の連結業績が大幅増収増益となり、通期業績予想と配当予想を増額修正した。株価は07年来の高値水準で、6日の急騰に続いて7日も1625円まで上げた。増額修正を好感して上値を試す展開が期待される。
17年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比16.3%増の192億68百万円で、営業利益が同48.4%増の35億82百万円、経常利益が同48.5%増の37億06百万円、純利益が同37.9%増の23億61百万円だった。
産業機器関連は20.2%増収、電子機器関連事業は28.3%増収と好調だった。産業機器分野向けシール製品は精密機械装置向けが順調だった。また半導体・液晶製造装置向けピラフロンが半導体製造装置業界の活況を背景に大幅伸長した。建築業界向け免振関連製品も堅調だった。
通期の連結業績予想は、売上高を10億円増額して前期比13.2%増の260億円、営業利益を7億円増額して同38.3%増の48億円、経常利益を8億50百万円増額して同40.2%増の49億円、純利益を5億円増額して同25.1%増の30億円とした。増額修正は16年11月に続いて2回目である。
配当予想は期末6円増額して年間34円(第2四半期末14円、期末20円=普通配当16円+特別配当4円)とした。前期との比較でも6円増配となる。
株価は2月7日に1625円まで上伸した。07年来の高値水準である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。増額修正を好感して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)