【中国】1月の「車ディーラー在庫指数」悪化、18.6ポイント上昇で61.5

2017年2月5日 08:45


*08:45JST 【中国】1月の「車ディーラー在庫指数」悪化、18.6ポイント上昇で61.5
中国の新車販売市場で、ディーラー在庫が急ピッチな上昇を記録した。中国汽車流通協会が1日に公表した1月の「自動車ディーラー在庫早期警戒指数(VIA)」は61.5に悪化。12月の42.9から18.6ポイントも上昇し、節目の50を大きく超えた。2015年11月の61.8以来、14カ月ぶりの高位を切り上げている。

駆け込み需要が盛り上がった12月の反動が表れた。春節連休に絡んだ営業日数の減少も響いている。2月に関しても、悲観的な要因が多い。春節の連休、営業日数の減少などの影響が生じるとみられている。

2016年12月は、12月31日の満了を前に、減税対象の小型車(排気量1600cc以下)販売が大きく伸びた。年間の販売目標クリアを目指し、各ディーラーが販促キャンペンを強化したことも需要を喚起させた。

財政部は昨年12月15日、年内終了予定だった小型車減税策について、17年も延長すると発表している。ただ税率に関しては、これまでの半減税率(5.0%)から7.5%へと2.5ポイント引き上げると決定。優遇税率の幅を縮小させた。18年からは法定税率である10.0%に戻す計画を明らかにしている。

VIAはPMI(製造業購買担当者景気指数)の算出法と類似。50を下回ると自動車在庫が適正レベルにあることを示す。逆に数値が高いほど、需要の低迷、在庫圧力の上昇、経営圧力の増大を示唆する。調査対象は全国の4S店舗1000カ所。


【亜州IR】《SK》

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