日米の注目経済指標:トランプ政権発足で巨額の米貿易赤字への懸念強まる

2017年2月4日 14:55


*14:55JST 日米の注目経済指標:トランプ政権発足で巨額の米貿易赤字への懸念強まる
2月6日-10日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■7日(火)午後10時30分発表予定
○(米)12月貿易収支-予想は-450億ドル
参考となる11月実績は-452.4億ドルで赤字幅は拡大した。11月の輸出総額は-0.2%、輸入総額は+1.1%だった。12月については輸出額の増加は期待できないこと、輸入額は若干増加するとみられており、貿易赤字額は11月実績と同水準の450億ドル程度になるとみられる。

■8日(水)午前8時50分発表予定
○(日)12月国際収支(経常収支)-予想は+1兆1833億円
参考となる11月実績は前年同月比+3095億円の1兆4155億円。29カ月連続で経常収支は黒字となった。貿易・サービス収支は+3872億円で黒字転換。第一次所得収支は、+1兆2032億円で黒字幅が前年同月比で縮小した。12月については、貿易・サービス収支の黒字が予想されることや第一次所得収支は1兆円程度の黒字になるとみられており、経常黒字額は1兆円を超える見込み。

■10日(金)午前8時50分発表予定
○(日)12月国内企業物価指数-予想は前年同月比0.0%
参考となる11月実績は前年同月比-1.2%で市場予想を上回った。円ベースでの輸出物価は前年同月比-1.8%、輸入物価は前年同月比-2.8%だった。12月については、エネルギー価格の下落による影響が小さくなることから、企業物価指数は前年比でほぼ横ばいか若干の下落にとどまる可能性がある。

■10日(金)日本時間11日午前0時発表予定
○(米)2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値-予想は97.8
参考となる1月確報値は98.5で市場予想を上回っており、2004年1月以来の高水準となった。現況指数は下方修正されたが、見通しは上方修正された。2月については、株高が続いていることや雇用情勢の改善期待、インフレ見通しの引き上げなどを考慮して1月確報値に近い水準になるとみられる。

その他の主な経済指標の発表予定は、7日(火):(米)12月JOLT求人、9日(木):(日)12月機械受注、(米)12月卸売売上高、10日(金):(米)1月輸入物価指数。《FA》

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