ジョージ・オーウェルの「1984年」、Amazon.comでベストセラーに
2017年2月1日 08:37
ジョージ・オーウェルのディストピアSF小説「1984年」が、米Amazon.comの書籍ベストセラーになっている(GIGAZINE、CNET Japan、AFP)。
「1984年」は3つの国家によって統治された核戦争後の世界を描いた作品で、作品中での米国は一党独裁体制であり、国民は監視されて言論を含めた自由が大きく制限されている。今回「1984年」が注目されたのは、トランプ陣営が大統領就任式の参加者について「過去最大」と主張し、さらにそれにを「オルタナティブ・ファクト(もう一つの事実)」と正当化したことが原因のようだ。「1984年」では、政府の支配と検閲のために事実ではなく矛盾したことを信じ込まなければならない(二重思考)という描写があり、それがこの「オルタナティブ・ファクト」と重なって見えるとの指摘がある。
なお、ハヤカワ書房による「1984年」の新訳版はAmazon.co.jpでも英米文学の売れ筋ランキングトップとなっている。