マウスの「狩り」を司る脳の領域を操作する実験

2017年1月31日 17:14

 マウス脳内で、「狩り」を行う本能を制御する領域が特定された。さらにこの領域に対して操作を行うことで、マウスに対し外部から狩りを行うように操作することができたという(NewScientistCell誌掲載論文)。

 今回特定されたのは、獲物を追いかけるための指示を出す領域と、噛み付くための首やあごの筋肉をコントロールする領域。実験では、今回特定された脳内の領域をレーザー光によって活性化させたという。その結果、通常はケージ内を歩き回っているマウスが、その通り道にあるものすべてに対して攻撃的になり、ボトルキャップなどの餌ではないものに対しても攻撃を行うようになったという。さらに、獲物に襲いかかった後はそれに噛み付き続けるようになったそうだ。

 また、獲物を追いかける領域のみを無効にした場合、獲物を狙う行動は遅くなったが噛み付く行為は行ったという。逆に噛み付く領域のみを無効にした場合、獲物に飛びかかることはしたものの、噛み付くことはしなくなったそうだ。

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