【注目銘柄】ダイベアは17年3月期通期の連結業績予想と配当予想を増額修正
2017年1月30日 09:55
ベアリング中堅のダイベア<6478>(東2)に注目したい。30日の株価は26円高の323円まで上げて高値を更新し急伸している。1月27日発表した17年3月期第3四半期累計連結業績が増益となり、通期の連結業績予想および配当予想を増額修正した。株価は下値固めが完了して戻り歩調だ。増額修正を評価してさらに上値を試す展開が期待される。
17年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比0.9%減の177億36百万円、営業利益が同5.4%増の5億19百万円、経常利益が同3.8%増の5億28百万円、純利益が同8.5%増の3億24百万円だった。需要減少で微減収だが、原価低減活動や業務効率化への取り組み成果で増益だった。
通期連結業績予想は、売上高を2億円増額して前期比0.6%増の238億円、営業利益を1億50百万円増額して同44.7%増の7億50百万円、経常利益を1億50百万円増額して同33.1%増の7億50百万円、純利益を1億円増額して同69.0%増の4億50百万円とした。
自動車向け軸受製品が堅調に推移し、利益面では原価低減活動の一層の推進も寄与して増益幅が拡大する。配当予想は期末に創立80周年記念配当1円を実施して年間9円(第2四半期末4円、期末5円)とした。前期との比較でも1円増配となる。
株価は安値圏220円~240円近辺での下値固めが完了して戻り歩調だ。1月5日には261円まで上伸し、徐々に水準を切り上げている。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形となった。また上向きに転じた26週移動平均線が52週移動平均線を上抜いて基調転換を確認した形だ。増額修正を評価してさらに上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)