『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第40話「燃ゆる太陽に照らされて」【感想コラム】
2017年1月29日 08:25
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
先週から変更されているエンディングテーマ、Uruさんのニューシングル「フリージア」。2月15日の発売に先駆けてアニメ版ジャケットが公開されました。ED映像の中でも公開されている半壊したバルバトスの前に集合する鉄華団のジャケットとなっています。なんとなくガンダム00のEDのエクシアを思い出す構図ですよね…。
ということで、第40話の感想、考察、etcをやっていきたいと思います!!
■『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』第40話「燃ゆる太陽に照らされて」
危機に陥ったタービンズへの救援を止められた鉄華団。名瀬の思いを受け止め自制するオルガだったが…。
■タービンズを救え!筋肉隊!
ギャラルホルンの卑劣な罠により違法組織と認定されたタービンズ。相手が相手だけに鉄華団も下手には手を出せない危機的状況に名瀬が選んだのは、親父さんに盃を返しタービンズの解散を宣言すること。
全ての責任を自分だけで背負い「家族」を安全なところへ返そうというまさに名瀬さんの男気…。
この状況に動いたのはシノと昭弘の自称『筋肉隊』!!「二番隊なんてダサい名前じゃかっこがつかない」と語るシノですが、このネーミングもどうかと思うぞ!?
“戦闘員には手をださない あくまでモビルスーツの運用テストを行ってる途中という設定で民間人の救助”という名目で出発した『筋肉隊』!
新型の追加ブースターパックを装備したガンダム・グシオンそして流星号に乗り込み中継基地付近へと出発します。この作戦はうまくいくのでしょうか…。
筋肉隊が向かっている一方の、中継基地ではついにアリアンロッド艦隊が到着、しかも『ダインスレイヴ隊』を率いての大規模軍勢。
「家族」たちを守るためにラフタそして、かつては護衛の傭兵として戦っていたアミダも出陣します。
『これほど宇宙の広さを恨んだことはないぜ』地上にいるオルガの独り言だけが空にこだまします。
■「家族」の最大のピンチ
タービンズからの停戦信号を無視して、モビルスーツ隊を前進させるアリアンロッド。禁止兵器とされているダインスレイブという力を手に入れて調子にのるイオクさん…うーん…ただのアホの子キャラかと思ったら今回は非戦闘員の輸送船まで襲撃する陰湿さに、視聴者からのヘイトも集めそうですね…。
そして、さすが禁止兵器指定されているダインスレイブ、ラミネート装甲を軽々と貫く破壊力をみせつけます。
そんな中必死に抵抗を見せる、アミダの前に新型モビルスーツ・レギンレイズジュリアに登場したジュリエッタが現れます。
アミダとともに脱出艇を守るラフタでしたが、ここにきて弾切れという最大のピンチ。
この最大のピンチについにあの筋肉隊が!!
昭弘の登場に戸惑うラフタに『ここに来る、理由が必要か?』と一言。
やだ…なんですかこの、最強にカッコイイフラグブレイカーは…。
『ここは俺に任せて、家族を守れ。』
『俺に背中を預けろ。』
人生で1度は言ってみたいベスト台詞を連発する昭弘さん本当にカッコイイ。
さらに流星号と雷電号も到着し、いよいよ戦局は最終局面へと向かおうとしていました。
そして、新型のモビルスーツ相手に互角以上の戦いを見せるアミダ。それは、あのジュリエッタさえも驚くその戦いぶり。
『誰かの背中に頼ってるようじゃ頭は張れないんだよ!』と、家族を守るために並々ならぬ覚悟で戦場にたってきたアミダの強さにジュリエッタもたじろいどいでしまうのでした。
■まさかのラスト…
いよいよ最終局面。
ついには相手の降伏宣言すら無視して攻撃命令を続けるイオク。ここまで来たら彼ももはや引くことを許されない状況になってしまったのでしょう。
強引にタービンズを沈めるために、斜線上にジュリエッタがいるにも関わらず味方ごとダインスレイブで一掃しようとします。
ジュリエッタのいる斜線上、つまりそこには交戦中のアミダもいます。ダインスレイブの攻撃に対して強引に特攻を仕掛けるアミダ。しかし、その最期の攻撃はアリアンロッドの艦を破壊するにはあと1歩届かない………。
最愛の人の生命を賭した特攻をみた名瀬もまたハンマーヘッドでアリアンロッドの艦隊へと決死の特攻を仕掛けます。
こうして、名瀬は家族を守りアミダともに戦場に散ったことで今回の騒動は幕を閉じました。
ただただ涙を流すもの、悔しさを滲ませるもの、力になることすら出来ずに頭を抱えるもの、様々な人物たちの思いがただ無言で流れる悲しいラストとなりました。
■今回の脚本は黒田洋介さん!!
名瀬とアミダの最期となった第40話。昭弘に背中を預けたラフタと、誰かの背中を頼らずに戦いそして散っていったアミダ、そんな2人の対比と『男と女』を『太陽と花』と例えた名瀬さんの台詞がとても印象的な回となりました。サブタイトルの回収の仕方がまさかの展開という…
年始特番でいっていたとんでもない悲しみとはこのことだったのでしょうか、果たしてそれともまだこれからこれを超える悲しいことが起きてしまうのか!?
そして、今回の脚本は『ガンダム00』や『ガンダムビルドファイターズ』などの黒田洋介さんが担当しました。いつも異常に熱い戦闘シーンも見ものの回でした。
しかし、イオクには今後なにかしらの制裁があるのでしょうか…ラストのあの三日月のなんとも言えない表情が逆に怖いですね…、来週以降も楽しみです。
(あにぶ編集部/Uemt)
©創通・サンライズ・MBS