中国:親が実子を窃盗で訴え、「富二代」の行動に批判あつまる

2017年1月27日 12:24


*12:24JST 中国:親が実子を窃盗で訴え、「富二代」の行動に批判あつまる
「富二代」(成金の息子)の奔放な振る舞いが中国各地で問題視されている。江蘇省中部の泰州市では、資産家の親が実の息子を窃盗罪で地方検察に訴えるという事件がこのほど起きた。当局はすでにこれを受理し、本人を起訴する方針を決定したという。現代快報が24日付で伝えた。
父親(趙さん)は市内で製薬会社を営む事業家。一方、大学を卒業した息子は結婚したものの、仕事をする気がなく、毎日インターネットゲームに興じていた。それを見かねた趙さんは、息子に対する資金援助を停止。更生の機会を与えようとした。しかし息子は依然として働かず、生活費は高利貸しからの借金でまかなっていたという。
そんな昨年のある日、高利貸しが息子に強く返済を要求。返済のめどがない息子は、趙さんの持つ高級車(BMW)を自宅車庫から盗み出し、それを担保に一部借金の返済に充てた。価値は100万人民元を超えたものの、担保としての評価は21万人民元に過ぎなかったという。
それを知った趙さんは、「息子の人生観を変えるには、法による懲罰を受けさせるしかない」と決心。地方検察も「親族間の窃盗はあまり犯罪として扱わない」としながらも、趙さんの強い要請によって、起訴する方針を固めた。

【亜州IR】《ZN》

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