小さくて黄色いあいつらが大活躍! 気軽に見れるアニメ映画『ミニオンズ』

2017年1月24日 21:18

記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ

 前回、『怪盗グルーの月泥棒』というアニメ映画に触れました。そして今回紹介するのは、怪盗グルー・シリーズに登場する「ミニオン」を主役としたスピンオフ、『 ミニオンズ 』です。

 ミニオン達がグルーに出会うまでを描いた物語で、 日本では2015年7月31日に公開されました。

■ミニオンは人類誕生以前から存在している


 今回の主役であるミニオンとは、小さくて黄色い独特な言語を操る生命体です。『怪盗グルーの月泥棒』では「バナナで作った」と説明されていた彼らですが、その素性は不明でした。謎に包まれたミニオン達の素性。それがこの『ミニオンズ』で描かれたのです。

 ミニオンは、バナナから生まれたわけではありませんでした。『怪盗グルーの月泥棒』での発言はジョークだったようです。

 ミニオンは人類誕生以前から存在していたことが、物語の冒頭で明かされます。彼らは、最強最悪の主に仕え、ボスを幸せにするために生きるという不思議な生物だったのです。

 その歴史は長く、かつては恐竜に仕え、また原人にも仕えました。

 けれど、ミニオンはドジでちょっとマヌケです。時にはボスを外敵から護ろうとした結果、死なせてしまうこともありました。古代エジプトや中世ヨーロッパでボスを見つけたこともありましたが、やはりドジが炸裂し、長続きはしません。

 いつしか彼らは氷の洞窟に引きこもり、独自の文化を築くようになります。

 けれど、ミニオンの本質は悪に仕えボスのために生きることです。仕えるべきボスのいない生活には、生きがいがありませんでした。

■ いざ、ボスを探す旅へ


 1968年、ケビンという一人のミニオンが立ち上がりました。彼はスチュアートとボブというミニオンと共に、自分達が仕えるボスを求めて街へと旅立ちます。

 ニューヨークにたどり着いた彼らは、“大悪党大会”という悪ばかりが集まるイベントの存在を知ります。そこで出会ったのが、大悪党スカーレット・オーバーキルという女性でした。

 オーバーキルって、すごい名前ですよね。

 彼女の手下になったケビン達は、指示されるままエリザベス女王の王冠を盗みます。けれど、偶然にもボブが伝説の剣エクスカリバーを引き抜いてしまい、イギリスの王になってしまうのです。

■『 ミニオンズ 』では、 ミニオン達の仲間愛が描かれている


 スカーレットの企みは、自分が王冠を手にすることで女王の座につく――というものでした。ミニオン達に裏切られたと思ったスカーレットは、ブチ切れてしまいます。けれどミニオン達に王の座を譲られ、女王になる権利を手にします。そこでスカーレットは手のひら返し。ミニオン達を褒めまくります。と思いきや、用済みになったからと閉じ込め拷問にかけようとするのです。

 その後は脱出劇→捕まった仲間を救出するべく頑張るケビン、などなど、ミニオン達の活躍が描かれていきます。

 悪に仕えることが生きがいだけど、何よりも大事なのは仲間だった。

 そんなミニオン達の絆が描かれた物語です。『怪盗グルーの月泥棒』同様にコミカルな雰囲気を持つ映画ですので、ギャグをメインを楽しむことも出来ます。

 ……え? グルーとの出会いはどうしたのかって?

 そうなんです。グルーとの出会いを描く映画――かと思わせて、実はグルーが登場するのは最後の最後なんです。

 そのため、怪盗グルー・シリーズを見たことがない方でも、単作で楽しめる映画となっています。

 ラストとは言え、ちゃんとグルーとの出会いも描かれてはいるんですけどね。

 どのような出会い方をするのかは、実際に見て確認してみてください。

 悪党と、養護施設で暮らす三姉妹との絆を描いたアニメ映画、『 怪盗グルーの月泥棒 』

(あにぶ編集部/星崎梓)

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