【中国の視点】中国の住宅バブル:すでに崩壊開始か、価格は数カ月前から伸び鈍化
2017年1月20日 08:42
*08:42JST 【中国の視点】中国の住宅バブル:すでに崩壊開始か、価格は数カ月前から伸び鈍化
中国の住宅バブルがすでに崩壊し始めている可能性が高まっている。住宅価格の伸び率は数カ月前から鈍化している上、伸び鈍化現象は中型都市から大都市まで波及している。
統計によると、昨年12月の主要都市の住宅価格は前年同月比で0.5%上昇し、11月の上昇率0.6%をやや下回った。同月の中型都市以下の住宅価格伸び率は同0.5%以下となり、こちらも前月を下回ったと報告された。
ゴールドマン・サックス証券(GS)は最新リポートで、不動産引き締め政策の実施継続を受け、成約件数の低迷が今年も継続するとの見方を示した。これは経済活動の伸びを阻害する恐れがあると指摘。中国の生産者物価指数(PPI)は最近、急ピッチで上昇しているが、これは不動産市場の需要増に関連していると強調した。中国の住宅価格の下落ペースが加速した場合、中国経済がデフレに陥る可能性があるため、これが世界経済や各国の中央銀行の政策決定にも影響を与えるとの見方を示した。
一方、GSは、住宅バブルが崩壊し始めている時は余剰資金が株式市場に流入する傾向があるため、今年の株式市場に注目が集まる可能性があると指摘した。《ZN》