悪党と、養護施設の三姉妹の絆描いたアニメ映画『怪盗グルーの月泥棒』

2017年1月18日 21:26

記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ

 『 怪盗グルーの月泥棒 』とは、アメリカの大手映画会社ユニバーサル・ピクチャーズが制作した3Dアニメ映画です。日本では、2010年10月29日に公開されています。

 笑いあり感動ありなこのアニメ映画について、今回は触れていこうと思います。

■『 怪盗グルーの月泥棒 』は、月を狙う悪党の物語


 『怪盗グルーの月泥棒』を簡単に説明するなら、ある悪党が里親を探している三姉妹と出会い、変わっていくという物語です。

 主人公はグルーという男です。怪盗軍団ミニオンのリーダーにして、盗みや嫌がらせを好む卑屈な人物です。物語の世界には多くの悪党が暗躍していて、犯罪者に金を貸して悪事に協力する銀行「悪党銀行」というものが存在しています。

 物語の冒頭では、ある人物によりエジプトのピラミッドが盗まれます。世界一の悪党を目指すグルーは、ピラミッドをよりもっと凄いものを盗んでやろうと考えます。

 そんな彼が狙うのは、なんと「月」でした。

 空にいかんでいるあれです。星を盗めば、そりゃピラミッド泥棒より凄いと話題になりますよね。序盤から。なかなか大きいスケールで展開されていきます。

■雰囲気はコミカル


 世界一の悪党を目指しているわりには、失敗ばかりのグルー。まず彼は、月を小さくして盗むべく、「縮ませ光線銃」なるものを盗み出します。さすがに月をそのまま盗むことは出来ませんからね。

 しかし、そこに現れたのはベクターというメガネとジャージを着用した人物。彼によって、せっかく盗んだ銃が奪われてしまうのです。

 そこで、グルーはベクターのアジトへ侵入しようとします――が、尽くトラップに阻まれます。このあたりはギャグシーンとしても描かれていて、「悪党」がテーマになっているとはいえ、死傷者は現れず全体的にコミカルな映画なのだということがわかります。

 ベクターは、施設で暮らす三姉妹からクッキーを購入します。それを見ていたグルーは、この三姉妹を利用して「縮ませ光線銃」を取り返す作戦を思いつくのです。

■キャッチコピーは「その奇跡は、一人じゃ起こせない。」


 経歴を改ざんし、里親となって三姉妹を引き取るグルー。しかし彼は子供が嫌いでした。家に招くなり、「モノには触るな」と厳しくルールを設けるほどに。

 けれど、三姉妹は好奇心旺盛でイタズラ好き。悪党のはずのグルーが三姉妹に振り回されていく様が、面白いです。

 そうした日々を送る中で、グルーと三姉妹の間に絆が生まれていきます。物語の終盤では、せっかく手に入れた月を手放し、三姉妹を救うためにグルーが頑張るシーンも描かれたり。

 この映画は、そんなグルーと三姉妹の家族愛を描いたストーリーなのです。

怪盗グルーの月泥棒

■見どころは「ミニオン」にもある


  グルーと三姉妹の間に出来上がっていく絆も見どころですが、この映画にはもう一つ、大きな見どころがあります。

 それは、「ミニオン」です。

 ミニオンとはグルーの手下であり、やたらとたくさんいる小さくて黄色い謎の生物です。甲高くやたらと特徴的な声で喋り、やる気はあるし明るくてイイやつだけど、ドジで失敗ばかり犯す憎めないやつです。DVDのジャケットでもやたらと目立つ位置に描かれていて、マスコットキャラクターのような存在だけど、ある意味主役とも言えるような存在でもあります。

 このミニオンの活躍(?)と可愛さもまた、『怪盗グルーの月泥棒』の見どころポイントなのです。

 『怪盗グルーの月泥棒』は、家族揃って気軽に見れるアニメです。本編のボリュームは約一時間半という長すぎず短すぎずな時間です。

 新しいアニメとの出会いを求めている方は、試しに見てみてはどうでしょう。シリーズ化もされていますよ!

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(あにぶ編集部/星崎梓)

NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

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