新選組にスポットを当てたアニメ「ピースメーカー鐵」レビュー

2017年1月18日 08:48

記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ

 「 ピースメーカー鐵 (くろがね)」は新選組にスポットを当てたアニメです。漫画からのアニメ化によって戦闘シーンの剣撃のスピード感などが迫力のあるカッコいい仕上がりになっています。

 史実に基づいた話の中に隊士の心の葛藤や日常の風景もコメディタッチで表現され歴史や新選組ファン以外でも楽しめる作品になっています。

 新選組に入隊を夢見る少年が、どうにかこうにか入隊を叶え自分の気持ちと現実との間で葛藤しながら成長していく過程を描いています。

■「 ピースメーカー鐵 」の見どころ


 隊士でありながら小姓という地位でもある主人公の市村鉄之助は史実にも登場する実在した人物であり、副長・土方歳三のあの有名な写真を故郷に届けたとも言われている人物です。

 その人物にスポットをあてた作品は初めてではないでしょうか。新選組というとメインの局長や隊長などを中心に話が進んでいきます。

 ピースメーカー鐵では市村鉄之助を中心としながらも他の隊士や敵側など様々な角度から当時の幕末を写し、そこにある人間関係や時代の流れなどもアニメを見ながら知る事ができます。

 短くも激しい幕末という時代の中で各々の理想と信念を胸に生きていく姿に感動を覚える事も。

 そしてただ暗いだけではなく日常の屯所の風景や様々な隊士の人柄などを面白くコメディタッチで描いてあり、笑える部分も数多くあります。絶妙なコントのような笑いの部分から激動の裏側まで日常の移り変わりとともに歩んだ新選組の足跡を辿れます。

■「 ピースメーカー鐵 」のチョッと見感想


 歴史、新選組が好きな私はとても楽しめる作品でした。史実の中にオリジナルストーリーを入れていますが、幕末という暗くなりがちなストーリーをキャラクターのカッコ良さとコミカルなキャラクターの性格が明るくしています。

 絵もとても綺麗でキャラクターに合った容姿のイメージを再現していて多数いる隊士もすぐに認識できます。

 新選組に欠かせない戦いのシーンにもカッコ良さがありスピード感は漫画では見られない出来栄えでした。

 大きく印象に残るのはやはり新選組の隊士たちの絆です。要所要所でものすごく感情移入できるようなシーンがあり大変な時代だったんだなとリアルに感じる場面も多々あります。

 数百年前に確実に存在し、激動の時代を生きていた人達を現代で感じられ、またアニメとしての面白さも十分に堪能する事ができます。

■ココがポイント


 重要になる池田屋事件など史実に基づいた話数では敵側の思いなども垣間見る事ができます。

 その他にも隊士粛清なども辛い場面ですが、それだけではない新選組隊士たちの深い繋がりが表現されていて切なくなります。

 気楽に見ながら史実を知り、人間関係に笑い、涙する。そんな全ての感情を一度にできる作品です。

■「 ピースメーカー鐵 」は幕末ストーリー好きにオススメ


 全体を通して話の繋がりが分かりやすく、成長しながら葛藤し前を見て大人になっていく主人公とその周りの人たちという区分けも非常に分かりやすいです。

 時代の背景から新選組以外にも様々な有名な偉人が登場しますが個性豊かなキャラクターで表現されていて面白いです。

 歴史が苦手という人も一度見てみる事をお勧めします。小難しい事があまりないので、すんなり話しに入れると思います。

 侍ならではの剣での戦闘シーンもカッコイイですし、見終わってみれば誰かしらのファンになっていると思います!

 たくさんある歴史系のアニメの中でも新選組に興味があるなら間違いなく一度見て損はありません。

 私のオススメの作品の中でも上位に入る理由が史実をもとに描いた人物という所なので、これから見たいという人は色々な人に着目して見てみてください。人に薦めたくなる作品の一つになること間違いなしです。コメディっぽい笑いもツボにハマりますし、何度見ても飽きはきていません。

 洒落た時代劇をアニメで楽しみませんか?『 さらい屋五葉 』

(あにぶ編集部/あにぶ編集部)

関連記事

最新記事