【リレー企画】今だからこそリメイク・リバイバル希望作品!「エルドランシリーズ」

2017年1月16日 21:29

記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ

 リメイク・リバイバル希望作品のリレー記事も今回で第4回を迎えました!

 前回笠井ライターが担当した作品、「魔法騎士レイアース」は私にとっても思い出深い作品でして、「なかよし」連載当時、応募者全員サービスのペンケースを使い倒していた記憶があります。

 姉の影響もあって「聖伝」からCLAMPを知っていたので、「なかよし」で連載されると知った時目を剥いたなぁ……。

 フェリオが好きでした。我ながら好みがわかりやすい。

 レイアースも語りたい気持ちは山々ですが、リレー記事の趣旨を大事に展開していきましょう。

 今回筆者、井之上がリバイバルを希望して語りたいのは「エルドランシリーズ」です!!

■巨大ロボットを子どもの夢に


 最近!!子供向けのロボットアニメがなさすぎると思いませんか!!

 ポケモン流行以降でしょうか。デジモン、妖怪ウォッチなどを見ても分かる通り、男児向けアニメの王道というとモンスターを連れた冒険ものになりました。

 しかしアラサー以前の世代が子どもの頃、男児アニメとして流行っていたものを思い出してみてください。

「勇者エクスカイザー」から「勇者王ガオガイガー」まで続いた勇者シリーズ!
プロレスラーとのタイアップも果たした人気作、「獣神ライガー」!
未だ多くのアラサー世代から支持を得ている「魔神英雄伝ワタル」シリーズ!
その他「マジンガー」「コン・バトラー」「J9」「ダンクーガ」
 などなど、今でこそ「大人の好むロボットアニメ!!」と言われてはいますが、当時はまごうことなく子供向け作品として作られた作品ばかりです!!

 にもかかわらず、現在巨大ロボットが登場する作品の多くが深夜帯に放送されている大人向け、もしくは特撮作品ばかり!!

 「 超速変形ジャイロゼッター 」以降はガンダム以外、夕方に巨大ロボットがメインで出てくる作品は出ていないのではなかったかと思います。(※ あったらすみません、すっぽ抜けてます)

 ベイブレードやカードゲームなど、販促を前面に押し出された作品も男児がリアルに競えるという意味で非常にいいと思うんですが、考えてみてください。

 ガンダムやマクロス、マジンガーに憧れて育った大人が二足歩行ロボットの開発に一役買っていることを!!

 さらに先日、勇者シリーズなどのロボットデザインで知られる大河原邦夫さんが人型ロボットに変形する乗用車の事業に参加しているというニュースも流れました。

 ロボットが接客するホテルなども登場し、ロボットがが身近な存在になりつつある今。巨大ロボットという、かつての子どもが見た夢を今の子どもたちにも体験してもらいたい!

 けれど国家間の争いなどリアルな設定を入れると、途端に大人向け作品になってしまいますよね。

 そこでエルドランシリーズという、人外の存在が敵役として登場する作品のリバイバルを望みたいわけです!!

■エルドランシリーズの一番のポイントは、クラス全員が主役なところ!


 敵が人外というだけなら、勇者シリーズでもマジンガーでもいいわけです。

 けれどここで頑なにエルドランシリーズを推す理由は、基本的に「クラス全員が主役」になるところにあります!
ここで勘違いされたくないのは、「クラス全員が桃太郎じゃなきゃダメ!」とかそういうことではありません。

 エルドランシリーズに登場するクラスメイトは18人。男子も女子もいて、一筋縄ではいきません。

 当然その中にはキザな子、体育会系、真面目な子、いたずらっ子、暗い子、おとなしい子、泣き虫、リーダー気質など様々な子がいます。

 そうなると、クラス内でグループもできたり、軋轢も生まれます。「あいつはあぁだから、ちょっとなー」みたいな話になったりもします。

 だからこそ、今!エルドランシリーズを推したい!!

 ここ十年ほど、悲しいことにいじめのニュースが後を絶ちません。もちろんこの問題は根深く、昔から酷いいじめは多くあったと思います。

 しかし、子どもたちの中で見本となるものがないのもまた事実ではないでしょうか。

 いじめをテーマにした作品は大量にあれども、雑多に集められた集団の中で他者を受け入れる過程の見本がなさすぎます。

 その中で、エルドランシリーズの登場人物たちはまったく気質の違うキャラクター同士が対立したりしながらも、あるがまま受け止めていく過程も描いてくれています。

 時に大人が壁となり、クラス全員が一致団結するのもまた小学生の共感を得られるところ。

 シリアスになりすぎることなく、クラス全員が小学生らしい対立を見せては受け入れ合っていくその姿は、今こそ子どもたちに見せてあげたいシリーズだと思います。

■各作品、違うクラスが主役になるのもいいところ


 さらにこのシリーズは、各作品で違うクラスが主役になるのもいいポイントです。

 主役が一定だと、前シリーズを知らない子どもたちからすれば「これまでを知らないからよく分からない」となってしまうかもしれませんが、作品が違えばキャラクター同士に関わりがないというのもとっつきやすい点ではないでしょうか。

 ただこれに関しては、誌面展開された幻の4作目「完全勝利ダイテイオー」がこの括りを破っています。

 シリーズ終了から数年後の作品だったこともあり、子どもたちの反応を考えればテレビ放送は難しく、ファンに向けた作品に留めるしかなかったのかなとも思えます。

 しかし、テレビ放送されなかったことを悲しむ声があるのもまた事実。

 以前のシリーズ作品を見ていたほうが楽しめる作品で子供の心を掴むのは少々難しいかと思いますが、まったく新しいクラスを主役に据えた新作で子どもの心を掴むことはできると思います。

■モブ敵が身近な存在というのもまたよし


 さらにこのシリーズの敵キャラですが、幹部やボスは「五次元人」「大魔界」「機械化帝国」「鬼界帝国」と現実からかけ離れた存在です。

 しかし毎週相手することになるモブ敵は、非常に身近な存在。

 例えば、街の誰かが「〇〇(カゼ、お節介、テスト)ってメイワクだな」と呟いたもの。

 例えば、街の誰かが「やだ〇〇(カミナリ、ねずみ、歯医者)って怖い!」と思ったもの。

 そのほか、カマキリ、バナナ、漫画、鉛筆削り、冷蔵庫、オートバイなどなど、誰もがよく知るものばかり。

 ただただ異世界の存在というだけでは興味を引かれなくても、自分もよく知る存在が敵役として動いているととたんに目が留まるもの。

 子どもが「おっ?」と思えるポイントを抑えているので、説教臭くなりすぎないのもリバイバルを希望する理由の一つです。

 井之上の考えるリバイバル希望作品、エルドランシリーズ!いかがでしたでしょうか。

 本当に、今だからこそ是非リバイバルしてほしいシリーズです。今まで見たことがない!という人も、是非一度amazonプライムビデオやバンダイチャンネルなどの配信で視聴していただければと思います!

■さて、次のリレーコラムは?


 次回がリレーコラムの最終回。Uemtライターによる「機動戦艦ナデシコ」の記事になります!

 ナデシコ、本放送は地域の都合で見れていませんでしたが、劇場版にはしかと足を運びました。ただ、テレビ放送作品で聞き及んでいたちょっと和めるような雰囲気が搔き消えていて「ユリカぁあああああ……!!」となった記憶。

 ブラックサレナからエステバリスが出てくる瞬間とかめっちゃときめきましたよね。

 Uemtライターのリメイク、リバイバル希望にかける熱い想い、是非お楽しみに!

 【リレー企画】今だからこそリメイク・リバイバル希望作品!「 魔法騎士レイアース 」

(あにぶ編集部/井之上)

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