この世界の片隅に、キネマ旬報の16年ベスト邦画、アニメでは28年ぶり
2017年1月13日 19:04
あるAnonymous Coward 曰く、 2016年は多くのアニメ/特撮映画が話題となったが、映画専門雑誌・キネマ旬報による「第90回キネマ旬報ベストテン」において、11月公開の「この世界の片隅に」がアニメ映画としては「となりのトトロ」以来28年ぶりとなる邦画部門第1位を獲得した(発表ページ、シネマズ、NHK、日経新聞)。
『この世界の片隅に』はこうの史代氏の漫画を原作とした、戦時中の広島や呉を舞台とした女性の日常を描いた作品。キネマ旬報ベストテンは映画評論家などの投票によるランキングで、日本で最も歴史ある映画ランキングである。にも関わらずアニメ映画の1位獲得は長らく存在しなかったが、異例の選出となった。また2位には『シン・ゴジラ』がランクインしているが、特撮映画のベストテン入りは21年ぶりで珍しいという。
『この世界の片隅に』は上映館が少ないミニシアター作品がSNSなどの口コミで人気を博したという点や、また当初は制作費が集まらず、クラウドファンディングで初期資金を集めて映画化を果たしたという点でも極めて異色の作品であったようだ。