安全保障では日韓協力を強化したい、稲田防衛相
2017年1月10日 22:45
稲田朋美防衛大臣は10日の記者会見で韓国釜山の日本総領事館前歩道に慰安婦を象徴する少女像が設置されたことに対する対抗措置として長嶺安政駐韓大使が一時帰国したが、北朝鮮対策を睨んだ日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)やその他の防衛関係に与える影響について記者団に聞かれ、「少女像設置は極めて遺憾で、日韓合意を誠実に履行することが求められている」とする一方「わが国と韓国は共に米国同盟国として、東アジア地域の平和と安定に共通の利益を有している」と日韓の立ち位置を強調した。
そのうえで稲田防衛大臣は「長年の懸案であったGSOMIAが発効したということは、こういった地域の平和と安定に資するものであり、安全保障を巡る環境について、しっかり協力を強化していきたいと思っている」と語った。
稲田防衛大臣は「一昨年末に慰安婦問題について『最終的かつ不可逆的に解決をされる』と(日韓両国政府が合意したことは)大変、歴史的な合意であったと思う」と歴史的合意と評したうえで、その中で韓国の市民団体により少女像が設置されたことは「合意に反するもので極めて遺憾」と語った。(編集担当:森高龍二)