【中国】マラソン参加チケットの転売横行、国際大会で価格10倍
2017年1月8日 18:15
*18:15JST 【中国】マラソン参加チケットの転売横行、国際大会で価格10倍
年間306回もの大会が開かれるというマラソンブームの中国で、大会に参加する権利を転売する人が増えている。ある大会では、参加者の半数以上が他人からエントリー権を購入して参加していた。成都商報が3日付で伝えた。
「急用ができたので、エントリーチケットを売ります」——2016年の上海国際マラソンでは、100人民元(約1700円)の同チケットがインターネット上で10倍の値段で売られていた。
他人から購入したチケットで参加する場合の問題点としては、参加者の健康問題が挙げられる。マラソンはアマチュアにとっては過酷なレース。心臓病や高血圧の持病をもっている人は、最初から参加できないシステムになっている。
しかし、レース会場でこうした不正参加を見つけることは難しい。2016年にアモイの国際マラソン大会で突然死した2人の参加者のうち1人は、不正に参加していた。
大会事務局側はこうした風潮に対し、「不正を行った者はブラックリストに名前を掲載し、今後の参加資格を取り消す」など、対策を講じていく方針だ。
【亜州IR】《SK》