【中国】手術待ち患者30万人、臓器移植は年1万件のみ

2017年1月8日 17:15


*17:15JST 【中国】手術待ち患者30万人、臓器移植は年1万件のみ
中国では臓器移植が必要な患者が年間30万人にも上るが、実際に行われる移植は年1万件ほどにとどまっている。ドナー登録に興味を持つ人は多いものの、「どこで登録をしたらいいのか分からない」といった人も多く、なかなか移植に結びつかないのが現実だ。人民日報海外版が伝えた。

臓器移植を増やすための取り組みを進める中国器官移植発展基金会が行った調査では、中国国民の83%が「ドナーになりたい」との意思を持っている。ただ、「どこで登録をしたらいいのか分からない」「手続きが面倒そうだ」と考えて登録に踏み切れずにいる人が56%にも上る。

国家衛生・計画生育委員会はドナー登録サイト「施予受」を開設しているが、このサイトの存在を知らない人も多い。そのため、同基金会は先ごろ、4億5000万人の会員を持つモバイル決済サービス「支付宝(アリペイ)」と協力し、「支付宝」のサイト上に「施予受」へのリンクを設けた。これによって「施予受」でのドナー登録者が急増。リンクを設けてから2日半で4万人以上が登録し、この数は「施予受」の過去2年間の登録者数と同水準だった。


【亜州IR】《SK》

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