「バイオレット光」に近視進行の抑制効果があることが発見される
2017年1月2日 09:32
慶応大学の研究チームが、360〜400nmの「バイオレット光」に近視の症状(眼軸長伸長)の進行を抑制する効果があることを発見したと発表した(PC Watch、慶応大学の発表)。
実験ではバイオレット光を浴びたヒヨコの近視進行が抑制され、またその目では近視進行を抑制する遺伝子「Early growth response 1(EGR1)」が上昇していることが確認されたという。さらに、バイオレット光を透過するコンタクトレンズや眼鏡を着用した人は、透過しないものを着用した人と比べて眼軸長伸長が抑制されていることも分かったという。
昨今普及しているLED照明や蛍光灯などにはバイオレット光がほとんど含まれておらず、眼鏡やガラスなどもバイオレット光をほとんど通さないという。これが世界的な近視の増大に関わっている可能性があるとも言及されている。
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