【新規上場(IPO)銘柄】フォーライフは東横線沿線強化と城南エリアの拡大で成長続く

2016年12月30日 07:02

 フォーライフ<3477>(東マ)は、12月22日に東京証券取引所マザーズに上場した。3階建狭小分譲住宅から、こだわりの注文住宅まで、分譲住宅事業と注文住宅事業を展開している。住みたい街のランキング上位に入っている東急東横線沿線を中心に住宅一次取得者向け低価格・高品質戸建住宅を提供している。

 設計力・デザイン力・提案力を活かした企画開発戦略のもと、新築分譲住宅と新築注文住宅の販売・請負強化に注力しているほか、営業エリアの拡充を図るため、東京都渋谷区の渋谷駅近隣に営業店舗を9月にオープンするなど事業展開している。  今2017年3月期第2四半期業績実績は、売上高が38億3000万円、営業利益が3億7900万円、経常利益が3億6100万円、純利益が23億5000万円に着地。

 今17年3月期業績予想は、売上高が70億0300万円(前期比36.5%増)、営業利益が5億0900万円(同36.0%増)、経常利益が4億7600万円(同37.8%増)、純利益が3億2700万円(同33.8%増)を見込む。上場で調達した資金は、約2億円を土地購入に充て、都内城南エリアへの事業展開を加速する。配当は期末68円を予定している。

 株価は、12月22日に公開価格2280円を31.6%上回る3000円で初値をつけ、同日高値3680円と買い進まれた後、26日安値2712円、27日安値2725円と下値を固め29日高値3685円と上昇している。高品質住宅と価格で優位性を発揮し、コア・エリアの東急東横線沿線の強化とエリア延伸の都内城南エリアでの拡大によって成長が続くとの見方が優勢。今期予想PER9倍台と割安感はあり、配当利回り2%と利回り妙味もソコソコあり、配当性向20%を目途にしているため、下値に買いが入っている。今後、利益率の高いフル・オーダー住宅に注力する計画。成長スピードの加速が確認されれば、上昇トレンドを描く可能性はありそうだ。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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